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第43話 うまくいかない

 出来てしまったものは仕方がない。自分のリュックで試してしまったんだからとりあえずは俺が使うしかないわけだし、管理をちゃんとしておこう。


「頭痛いことになったが、アイテムはもういいや…で今日はもう俺は行きたくないんだが終わりでいいかな?」

「別にいいんじゃね?」

「ちょっと待ってくれ!」


 ユージンが声をあげる。


「今日はもう終わりだと? 流石に早すぎるだろう…」

「そうか?」

「ああ、ガンガンレベルあげて強くなって魔王がいるかどうか確かめないといけないんだっ」


 この言葉に俺も健太もファーナさんどころかリリアーナさん以外が何言ってるんだこいつって顔をしている。


「そうですわ! 魔王がいるかもしれないんですっ それを放置するわけにはいかなんです!! 一刻も早く最下層まで…」

「リリアーナさん。今の俺達の実力では長時間の狩りは無理だよ?」

「だったら体力をつけるために初級ダンジョンを周回するとかはどうですかっ?」

「はぁ~~…そもそもお互いの目的が違うんだからそんなこと言われても困るよ」

「そうだぞ~ 俺達は別に魔王なんて探してないんだよ」


 そう健太の言う通りここにいるほとんどの人が魔王なんて知ったこっちゃなんだよ。俺と健太はたまたま入れるようになったダンジョンで無理のない程度に遊んでいるだけだし。結奈さんはそんな健太についてきている。ファーナさんだってダンジョンをどこまでやりたいのかわからないが一番の目的はおやつだろう。ホルンさんはそんなファーナさんを見張るためにいる感じだ。ミネとリノはダンジョンに来ているがもしかすると別の目的があるのかもしれない。


「でも魔王を放置するわけにはいかないんだ!」

「…会えたとしてユージンは今の状態で魔王に勝てるの?」

「そ…それはっ」

「とりあえず付き合える範囲までは付き合うからさ…それ以上を求めるのなら他を探しなよ」

「く…っ はぁ…そうだな。少し頭を冷やすよ」

「ま、待ってください~」


 ユージンとリリノアーゼさんが部屋から出ていった。


「んーっ これおいし~~~~」

「ああっ 私が狙っていたのに!」

「…シーナさん? 2人とも帰っちゃったけどついてかなくていいの??」


 シーナさんは会話に入らずお菓子を食べていた。気がついたら減っていたお菓子にファーナさんがショックを受けている。


「ん~~~? あの様子なら今日はどうせ狩りにもでないだろうから~ 放置でいいよー? それよりも私はこのおいしいのをもっと食べたいなぁ~」

「私の分がなくなっちゃうよー!」


 落ち着けファーナさん…


「まあいいならいいけど」

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