第38話 順番待ち
さて…俺たちの順番が来るまで何をしておこう? このメンバーでどうやってボス戦をするのかを考えておくのがいいんだろうが、実のところなーんにも思いついていない。というかこっちのがもしかしたら火力不足のパーティなのかもしれないんだよね。
ファーナさんミネとリノこの3人は言うまでもなく今まで一緒に行動しただけあってある程度実力や行動がわかりやすい。それにホルンさん…あれは少しだけ一緒に初級を歩いたけど、物理攻撃だけを言ったら化け物クラスだとおもう。で、踊り子のジーナさん、あの子ははっきり言ってよくわからない。だけど足を引っ張ることをしなければいてもいなくても問題なさそうそんなパーティメンバーが今ボスに挑んでいる。よほどボスが強くなければ余裕なんだろうね。
で、問題は後から入る俺達。そもそも俺がダンジョンで狩りをするのが久しぶりで足を引っ張りそうで怖い。もちろんやるからには死にたくないし、必死にやりますけどっ そんな俺としばらく行動を別にしていた健太。今何がでいるようになっているのか全く知らない。というかボスをあれから初級に狩りにいっていないのだったら魔法やスキルが多分増えてない。レベルは上がっているだろうけど…それで増えたステータスでなんとかなるんだろうか? あとは結奈さんは俺たちと同じ世界の人間だけど、はっきり言って全然強い。武器を持ってスライムを乱獲してた時は本当に別人かと思ったよ! 絶対現代のボディガードの強さを越えているっ 後はユージンとリリノアーゼさんだけど…実は一度もまともに戦っているのを見ていない。今回見られるといいんだけど、ユージンはともかくとしてリリノアーゼさんの魔法がどれほどのものなのか…俺より強いといいんだけどな~…俺の魔法はちょっと微妙だし。
「なあよっす~」
「ん?」
「前の人がボス戦終わったらすぐにわかるんかな?」
「さあ…そういえば知らないわ。扉が開かなければまだいると思うけど、それ以外に確認する方法でもあるんかね?」
健太に言われるまで気がつかんかったわ。試しに扉を押してみると少し開いた。
「あれ…? もう終わってる??」
「はやっ ちょーはやっ え? まだ数分しかたってないんじゃね? っていうか11階層のボス弱くね?」
「油断しない方がいいよケンタ。先に行ったメンバーが相性が良かっただけなのかもしれないからね」
ユージンいいこと言うな。健太は警戒心なさすぎだと思うんだ。
「ふんっ とうとう私の出番ね! みんな蹴散らしちゃうんだからっ」
あー…なるほど。ボス戦まで魔力を温存してたってことか。この分だとミネより魔力が低そうだな…これは勇者であるユージンが一撃必殺的な何かをやってくれることに期待するしかないんじゃないか?
「みんな準備がいいんだったらそろそろ行こうか。向こうで仲間が待っている!」
…なんちゃって勇者じゃないといいな。




