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第139話 白紙のスクロール

 喚いている健太を横目にしながらとりあえず自分の手に入れたスクロールを『鑑定』してみる。


「…えー?」

「なになに~?」


 鑑定結果を見ようとミネが横から覗き込んできた。


「未記入のスキル…ってなに?」

「うーん、見たままだと思うんだけどな。白紙だし」

「ちょっと私のも『鑑定』して!」


 少し押し付け気味に渡されたミネのスクロールを受け取るとすぐに『鑑定』をする。今度は『未記入の魔法』となっていた。やはりこれも白紙だ。それを見ていたリノ、健太、ファーナさんもスクロールを渡してきたので『鑑定』するとやはり全部白紙だった。


 理由はわからないが6階層の宝箱の中身は0という結果になった。


「まあマント無い時点で終わってたしな! とりあえず7階層覗いてから帰ろうぜっ」

「そう、ね」


 無いものは仕方ないと諦めた俺達はそのまま壁にあるタッチパネルを操作し7階層へ移動した。7階層はどうやら最初にみた洞窟と同じ作りのようだ。壁、床、天井とゴツゴツとした岩のように見える。それだけ確認をするとその場でみんなとわかれ各自帰っていくことにした。帰り際にファーナさんがめっちゃ健太に明日のおやつのリクエストをしていたが、健太はそれほどいやそうでもなかった。


 夜、おなじみの鱗集めに来ていると久しぶりにレイノアールが顔を出した。まあダンジョンマスターという立ち位置から考えて毎日会えるほうがおかしいのだが、2日ぶりだめずらしい。レイノアールは少し落ち込んだ顔をしながら静かに俺の行動を眺めている。


「なんか元気ないみたいだが…調子でも悪いのか?」

「まあそんなところです…」


 どこかぼんやりとしながら俺の叩きつけるバットを眺めている。まあダンジョンマスターならではの悩み事とかあるのかもしれないし、あまり聞かないほうがいいのかな。こんな様子だと今日の宝箱の中身のこととか聞きにくいな…


 木々の葉の擦れる音と遠くから聞こえてくる魔物の声。それと俺のバットを叩きつけると音が響いている…レイノアールは無言だ。

 そういえばいつもこのくらいの時間にあの男達が通って帰るけど、今日は妙に遅いな。まあ会いたいとかじゃないから別に良いんだが、これはやっと4階層に移動したのかもしれんな。たしか4階層はゴブリンと蝙蝠だったよな。あの3人ならあっという間にボス終わりそうだ。これは俺達もうかうかしていられないな。

 そんなことを考えながらバットを振り回していたら必要数鱗が集まった。とりあえず1人分だ。健太が3箇所、ファーナさんが2箇所使用済みだから次はそれ以外の人に使おうかね。


「………急いでください」

「え?」


 さっきまで無言だったレイノアールが何か言ったので慌てて振り返るとすでにレイノアールはそこにいなかった。



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