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第117話 レイノアールは見ていた

 いくつも映し出されている目の前の画面の中から私は2つを拡大して表示した。今現在私のダンジョンに来ている人が映し出されている画面だ。5人の男女が5階層のボスをあの手この手と考えて倒した。よかった…あの人も無事のようだ。


 視線をもう1つの画面へと向けると、こっちはやはり見ていて気分が悪いものだった。自分達が強いことをいいように、もてあそぶかのように魔物を狩っている。現在彼らがいる階層は2。次の階層へのゲートも開いているのに先へ進まずただひたすらに獲物を追い回している。


「うわっは、聞いたかよ今の鳴き声。どっから声でてんだって話だよっ」

「ぶっおいおい、ほどほどにしとけよ?いくら弱いからって油断してると噛みつかれるぜ?こんなふうになっ」


 自分の腕に噛み付いた魔物を叩きつけるようにして男はそんな言葉を吐いた。無意味に痛めつけて楽しんでいるのだ。たとえ架空の命だとしても見ているのがつらい。


「まあまあしかたないですよ。こんな楽な依頼少しでも楽しみを見つけないとあっという間に終わってしまいますからね」


 そういいながら男は素手で魔物の首を絞めている。ギリギリと閉め続けると魔物はすっと消えていった。


「ん~でもここはやっぱり弱いですね。先へそろそろ行きますか」

「そうだな。遊ぶならもう少し先へ行ってからでもいいしな」


 どうやら彼らはやっと3階層へ進むことに決めたようだ。なんかくやしい…たしかにまだ弱いダンジョンだけどもあんな人たちに攻略などしてほしくない。

 チラリともう1つの画面を眺める。多分この子達はもう3階層歩き回らないはず…1人で納得をし、私はボタンを操作し3階層の構築を組みなおす。彼らが3階層に足を踏み入れる前に、早く!

 MAPの広さは変えられない、それならより複雑に…簡単にボスへたどり着けないように…入口周辺以外には今まで無かった罠を設置…少しでも時間稼ぎを!

 そしてどうか彼らよりも早く攻略をして欲しい。私はこんな人達の願いなんて叶えたくないの。


 …本当に彼らは一体何をしにここへきたのかしら。これだけの実力があれば上級ダンジョンだって挑めるはずなのに。まあ攻略出来るかは別としてだけど。


「目的ってなんだ?」

「決まってるでしょう。私はちょっと理由があってここを攻略したいの。というかダンジョン来てて攻略しない人はいないわよ?」

「同意。こっちは、ダンジョンの調査。でも、ここは危険。だから攻略して、消すわ」


 このファーナって子がやはり関わっているのかしら…見ているのがつらいから早く何とかして欲しいところね。

 私は画面を眺めながらため息をついた。

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