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8/2 兄弟喧嘩1

ちょっと幸せに自分の都合に浸ってたら、思ったよりカンに触る状況に気がついた。

やつとは問題発覚後きっちり話し合わず、なぁなぁですましていた。

そろそろ向き合っとかないとやばい気がする。

と言うか悪いの俺じゃないと思うんだよね。

まぁ、やつが悪いとも言う気はないけど。

ここ最近、お互いに妙なテンションで接触しずらかったとかもある。

用事目白押しだったし。

気分的にそんな気になれなかったし。




隆維と涼維を使ってきっかけを作る。

まぁ、転ばせようと思っただけだけど。

予定外だったのはやつが割れガラスを処分するために持っていたということだろう。



「それで?」


「わ、悪かったよ」

謝りつつ、傷の手当をする。

それほど深くは傷つけていないらしく、かすり傷だけで安心する。

安心するとイラついた。


その後、売り言葉に買い言葉。

結構激しい口論になって急にやつが無言になった。


「しずめ?」





「いい」




具体的に勢いで言い合った部分が多い。

その中にぶつけるべきでない言葉は間違いなく紛れていたはず。


伸ばした手は宙を切り、目の前にいるはずなのに距離感がヒドイ。



遠い。




暗い。



ひどく感情のない視線がすいっとそらされる。






がしゃん



ガラスを捨てる音。



隆維達のようにべったりした関係じゃない。


お互いに干渉しすぎないようにしてきた。

「隠し事」をしたのは鎮の方で俺じゃない。


「壁」を作り始めたのもたぶん鎮から。

なのに




なんで



俺が「いい」って切り捨てられるんだ?



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