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水着コン6


「さて、審査員席の抜けもなくなり、皆様もうろなの味で喉を潤わせてくださったことと思います」


ノワールの口上。続いて黄色のビキニオレンジのパレオという華やか少女を連れたカラスマントが紹介を引き継ぐ。

「お次に紹介させていただく美少女……は」

「なぜどもるにゃー!!」

「うろな高校の猫娘サツキちゃんです!!」

「誰が猫娘にゃ!! ロリガラスが生意気にゃ!!」

大きな動きでカラスマントに食って掛かるサツキ。

ひらりふわりとパレオがゆれ、茶髪がむき出しの肩をなでる。

「だれがロリガラスだ。失敬な」



「町長秘書に見とれてないでちゃんと司会するにゃ」

「見事に反応する対象年上ばっかだな」


先ほどまでの口論はどこへやら口論をとめようとしないノワールをいじろうとする二人。

「シンプルなワンピースタイプの水着。アクセントはフロントファスナー。いきなりでありながらもこの着こなし。大人の魅力。素敵です秋原さん」


「なんであっしじゃなくて町長秘書の解説をしてるんだにゃー!!」




「奔放な茶色の髪を燃え盛る炎のようなシュシュで束ね、鮮やかなビキニ、少女の甘さを感じさせる柔らかなオレンジ。欠ける事ない酸味を含むオレンジ。そんなパレオでその柔肌と心を包み込む」


さすがに審査員席から注意を受けたノワールはまじめに解説する。

観客席はさっきまでの漫才も歓迎していたがやはり賞賛すべき相手が違うのは問題だろう。

「む、むずがゆいにゃー」

「だろー」

猫娘とロリガラスがこそこそとだべる。

その姿が微笑ましい。



「あっしはこの町が好きにゃ。イイ奴がいるにゃ。友達がいるにゃ。……まぁ、ロリガラスもいるにゃ」


言い返そうとするロリガラス、もといカラスマントがノワールに押さえられる。

「それだけにゃ」

ポツリとそこで切れる言葉。

その言葉はしんみりと心にしみる。



「でも千秋はご返品?」

ようやく解放されたカラスマントがボソッと言う。

さぁああっと真っ赤になってゆくサツキ。



「焼き鳥にしてやるにゃあああ」





鍋島サツキ嬢イジラレル?

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