表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2015年夏
773/823

2015年夏祭りとナイムネ

 店番要員の交代や抜けのヘルプにはいったり。

 涼維が隆維を涼しく休ませたいからっていったん帰宅。ついでに昼も家で食べてくると祥晴くんと碧を巻き込んでいた。

 もし遅くなった時用にとビンゴカードを押し付けられた。いいけどさ。

 ビールで酔っぱらう人たちや勢いあまって揉めそうな人たちはいつも通り天狗仮面がきれいに解決。いつもながらお手並み鮮やか。

 そして、現れた天狗仮面に拍手喝采。相変わらずカッコいい。

 白い髪が見えた。

 澄先輩に捕まって店番を頼まれたらしいその目の前で仲よさげなカップルが交代ありがとうと微笑む姿は断りにくく、不幸かもしれない。

 了承しつつ、二人が去った後で小さく呟きが聞こえた気がする。「不幸だっ」と。

 高校剣道部員とか、一応参加可能な学生店番要員(受験生除く)をモールのスタッフの人たちがフォローしている。

 で、先生たちが見回ってチェックも抜かりない。

 ぱくんとわたあめを食べる。口の中に広がる甘さが心地いい。

 食券の購入使用法を早川くんがマリージアさんに教えている。デートか。受験生。

「うまくやりやがって」

 とか言ってるのは麻衣子ちゃん。相変わらず愛子ちゃんが横でなだめている。

「ほら、直澄さんも直樹さんも萌ちゃんたちも幸せそうよね」

 見回りしつつ時おり、澄先輩とアイコンタクトを交わす田中先生。小梅せんせに桃香ちゃんを返そうとして桃香ちゃんに駄々を捏ねられてる鹿島さんと美月さん。その横で楽しそうな萌ちゃんと腕の中でうとうとしてるらしい桜也くん、それを見守る合田。

 カキ氷の屋台で地味に仲よさげな蒼華ちゃんと直樹さん。

 夏だけど、春?

 花満開?

「糖尿病になっちゃえ」

 背後からの声にビビる。

「さっきからばくばくといくつわたあめ食うつもりだ」

 振り返って数歩後退りする。

 くっ。追い詰められてた?

 重ちゃんがいた。

「とりあえず、ふたつめ」

「食い過ぎだぁ!」

 えー。まだいくつもりなのに。

 この春から重ちゃんも町に帰ってきていて、梨沙さんの手伝いをしていた。

「それにしてもナオズミも幸せそうでハラタツ。リア充多すぎ〜」

 そう言う重ちゃんはいまだに信兄一本の一途さ。

「ナイムネが良かったのかなぁ」

 って、腕を取って触らせんなぁああああ!!

 騒いだら俺が痴漢扱いされる!

 理不尽だ!

「空」

 俺が空を呼ぶ声と重ちゃんが空を呼ぶ声がハモる。

 助けて。

 空……。

 浴衣の空を抱きしめて空成分補充。

「俺が触りたいの空だけだから」

 キスは我慢する。

「ダレがナイムネ、ですって?」

 宇美ねぇのものと思われるドスの効いた声が聞こえた気がするけど、スルーで。




『うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話』

http://book1.adouzi.eu.org/n2532br/

クラージュの美月さん


『人間どもに不幸を!』

http://book1.adouzi.eu.org/n7950bq/

稲荷山くん


『うろな天狗の仮面の秘密』

http://book1.adouzi.eu.org/n9558bq/

天狗仮面様


『"うろな町の教育を考える会" 業務日誌』

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

『うろな担当見習いの覚え書き』

http://book1.adouzi.eu.org/n0755bz/

『うろな2代目業務日誌』

http://book1.adouzi.eu.org/n0460cb/ 

清水夫妻桃香ちゃん、桜也君、鹿島兄妹、合田くん、高原兄弟、蒼華ちゃん

『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

空ちゃん

お借りしております。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ