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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2015年春
752/823

中島縁。ぼくの友だち

 中島縁。うろな南小学校二年生。

 家族はお父さんとお母さん、お姉さんが二人に妹一人です。

 一番、仲良しのお友だちは去年の夏に友だちになったうろな北小学校の一守るいくんです。

 じどーはんばいきで「おのみものを買うのだ!」と言ってアイスを買って、つつみを開けれなくて、とかした上に落としたのを目撃したのがぼくらの友じょうの出会いでした。

 るいくんはいつも元気いっぱいでいろんなことにチャレンジしています。

 ぼくもみならっていろんなことにチャレンジしていきたいと思います。


 人に言うのはここまで。


 るいくんは元気で明るくて面白い男の子。

 お父さんとお母さんがどこにいるのかはわからない。ホテルにお姉さんぽいひとと一緒に暮らしてるらしい。

 よく変な歌を歌いながら一人でぶんぶん出歩いている。

 さわちゃんも面白いおにいちゃんとしてるいくんにはなついてる。

 時々、ななやちゃんという赤ちゃんを連れたおじさんが一緒にいる。

 おじさんとるいくんは仲がいいみたいでちょっとだけムッとする。

 それでもその会話も楽しくて見てて、あきない。

 でも、さわちゃんにへんなお歌教えないで!

 お母さんやお姉ちゃんたちにおこられるのぼく!

 ぼくが教えたって思われるの!

 ななやちゃんのおとーさんも「よけいなこと教えんな」っておこってるでしょ!

「変じゃないのだ! これはるぅるぅさんかなのだ!」

 るぅるぅをぼくめつするの?

 るぅるぅってなぁに?

 そう言いつつ、るいくんはおかしのじどーはんばいきに「おのみもの」と歌いながら手をのばすチャレンジャー。おのみものじゃないけど、じっと見守るんだ。

 赤く光ったボタンをジャンプしてバン!

 とりだし口から出てきたクッキーをザラザラと口に流し込んで、食べ終えてから。

「おのみものじゃないのだ!」

 とおっきい声。

「るいくんは、どこまで本気なの?」

 たずねると目をぱちぱちとさせてぼくを見てくる。

 あ。

 これはどこまでも本気だ。

 本気って書いてマジってよむっていうアレだと思う!

「琉伊はいつだって本気で生きてるのだ!」

 本当にるいくんは見ていてあきることがないんだ。

「そっか〜。ぼく、るいくんのそーゆーとこ好きだよ」

 一緒にいて楽しいもん。

「琉伊も縁のことが好きだぞ!」

「しんゆうだね」

 うろなに来てお友だちは出来たけど、しんゆうはるいくんがはじめて。

「しんゆうだな!」

 にっと笑ったるいくんはお財布から百円玉を二枚出す。

「さぁ! おのみものなのだ!」

 ぼくは驚く。

「一日一じどーはんばいきのお約束じゃないの!?」

「なぜ、それを!?」

 あ。

 やっぱり一日一じどーはんばいきなんだ。

「むだづかいはダメなんだよ。おこられるんだから」

「のどをうるおすんだからムダじゃないのだ!」

 えへんとむねをそらするいくん。

 るいくんはろーひかだ。

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