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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014秋
662/823

ミホさんかわいいです

「利用されてないもの! ただ、ミホが好きだから。おバカだから健にしてあげれること少ないから! ミホが好きでやってるんだもん!」


 ミホさん、やっぱりおばかさんでしょう?

 ソレを世間一般に利用されてるって言うんですよ?

「たとえば?」

「え?」

 んとっと考えて思い当たったのか、ポンと手を打つ。

 ミホさん、可愛いです。

「ごはん代がないって言うからミホがお弁当を作ったりおやつを買っていったりしてたの! 健、美味しいっていってくれたもん」

「あ。小学校からミホちゃん、そうだよな」

 鎮さんの言葉にご機嫌で頷くミホさん。年季入ってますね。

「そーなのぉ。健が喜んでくれるから嬉しいの」

 ただごはんですからね。嬉しいものでしょう。

 やっぱり、利用されてますよ?

「文房具とか、グッズとか、んっと靴とかジャケットとかかなぁ最近なら。おばさんがいなくなっていろいろ大変だって言ってた」

 エスカレートしてますねー。

「健は時々課題写させてくれるんだから!」

 すいません。それ元原稿僕かもしれません。暇つぶしに解いたことが数回あります。

「健は困ってたらいろいろ助けてくれるもん。だからね。ミホ、健の役にたちたいんだ」

 えへっと笑う姿はさっき何に文句をつけてたかきれいさっぱり忘れた笑顔。支払いと返ってくるものが見合ってませんよ?

「健は重いの苦手なんだ。ちょっとかわいーの」

 ミホさんを『重い』と言ってましたねぇ。

 とりあえず、惚気てるミホさんはかわいいですよ?

 ……おばかさん全開で。

「ミホの『はじめて』は健がよかったんだけどね、重いのやだって言われちゃって。ミホ、おバカだから気がついてなくて」

 その頃知り合っていたかったですよ?

「しずちゃんと千秋に相談したの! 他にはちょっと恥ずかしいし。二人なら聞いてくれるし」

 千秋さんは聞き流してただけかもしれませんね。口を挟まず、頷いてればミホさんはけっこう喋ってくれますし。一人で満足しちゃいますし。

「協力したんですか?」

 鎮さんに尋ねてみます。軽く視線を逸らされます。確かに空さんとお付き合いする前ですもんねぇ。

 爽やかな秋のビーチの話題じゃないですよねぇ。

「しずちゃんはね、キスは教えてくれたけど、そこから先は泣いちゃうからダメなの。きょーくん、しずちゃんいじめちゃダメなんだからね!」

 いじめちゃダメを主張するミホさんはかわいいですよ。もう、かわいいしかでません。

「泣いちゃうんですか」

 鎮さんに視線を移して問いかけてみましょう。思いっきり視線は逸らされます。

「かなりナーバスな時期だったんだよ」

「今は?」

 まだ継続中ですよね? 緩和しました?

 こっち向きましょうよ。ねぇ。

「だから、きょーくん、しずちゃんいじめちゃダメなの!」

 きっかけはミホさんですよ?



『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

空ちゃんお名前ちらっとお借りしました。

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