7/14 ウィンドウショッピング
ショッピングモールで涼しくウィンドウショッピング☆
7/14
三連休中の真ん中。
天気は晴れ。夏って感じで暑い。
まぁ、それはいい。
うん。
いいんだ。
現在俺、日生鎮はショッピングモールに来ている。
うん。それもいいんだ。
近いし、涼しいし、色々見るものはあるし。
周囲を見回せば開放的に薄着なおねーさんたちが視界を楽しませてくれるし。
「鎮先輩こっちですよー」
「おう」
でもさー
なんで、
男二人でぶらついてるんだろうな。
時々、視線が痛い。
「今年の流行の水着の系統は知識情報として押さえておいた方がいいですからねー」
ああ、
ほんとーに
女性用水着売り場を男二人はキッツい!
何でこいつ平気なんだよっ!!?
というか、売り場のお姉さんと普通に話してる。
ひと段落ついた頃に声をかける。
「ナニ聞いてたんだ?」
下手したら不審者扱いされかねない気がする。
「姉がコンテストに出るので最近の流行の傾向を教えてくださいって」
こいつ。
「それと、小中学生の妹の水着も近々購入予定なので最近の傾向を教えてくださいって」
こいつ。堂々と。
「それにしても最近の水着って普通の夏の上下と変わらないようなのが多いんですねぇ」
「タンキニって言うんですよ。ビキニは少し恥ずかしいって人に選ばれることが多いですね。動きやすいですし。コンテストならやっぱりビキニ系でしょうか?」
「へぇ~。やっぱりビキニがお薦め?」
「やっぱりご本人のお好みが一番ですね。肌の色、髪の色、体型それらを見てちゃんと選ばないといけませんからね」
すっげぇ恥ずかしい。
この状況でうんうん頷いているこいつの神経がわからない。
「うちの姉、体力ないんで、基本のお薦めだけでも情報を事前に準備してそこから選ばないとショッピング途中で体力尽きること請け合いなんですよー」
「まぁ、大変ですね」
「そーなんですよー。あ、この子供向け水着のあちゃんに似合いそうですよ先輩」
ぇ?
あー。シンプルでかわいいかも。
「あ。お祭りで歌ってた子ですよねー。かわいかったです。お兄様ですか?」
「ありがとうございます。うちの妹は最高です」
その後、気がついたら普通に水着売り場でいろいろな話を聞いていた。
「うちの妹達にビキニなんか着せないーーー」
ワンピースに見せかけてビキニとかっていったいなんなんだぁあああ
「先輩ー。お疲れ様でしたー」




