『君とだから、できる』
7/7待ち受け画面の続き
自分が信用できなくて怖い。
そばにいたいけど、傷つけるコトが怖い。
自分一人のモノにする誘惑があれほど甘いと思わなくて。
拒絶されて当たり前だと感じるのに君は手を差し伸べてくれる。当たり前に抱きしめてくれる。
優しい君が好きだ。
困っている人に迷わず手を差し出せる君が。
お礼を言われたり褒められたりして、慌ててる君は可愛い。
君しか見えなくて、今の俺は進めてない。進むのが怖くて竦んでる。
離れていると不安に駆られる。
そして、そばにいない方が正しいんじゃないかと思えてしまう。
考えるコトを放棄して、それこそエルザの誘いにのった方が正しいんじゃないかと思えてくる。
戻れば、多分、考えるコトをするコトはなくなる気がする。考えるかもしれないけれど、あそこに求められてるのは『鎮』じゃないから。うろなに帰れなくなる。それは嫌だと思うんだ。
ああ、セリもいや、なのかな?
芹香でいたいのか。
はなれるのはイケナイ。
こわいんだ。
笑って手を差し伸べて言葉を交わしてあたたかいのにどこか軽い。
「依存してる」
声に、音に出してみる。
ちょっとかっこ悪いかなとも思うけれど、少しさびしさが募って、同時に安心する。
『空が足りない』
送るメール。
後悔はないけれど妙に『やった』達成感。
会いたくて、そばにいたくて、離れないと傷つけそうで怖いんだ。
ただひたすらに『そこにいて』という許可が欲しい。
菊花ちゃんの『名札付けとけ』その言葉を聞いてピアスに視線を落とす。
空からもらったピアス。
机に突っ伏して菊花ちゃんにごねつつゆるりと思考に溺れる。
いじるスマホに写るカメラに気がついてない空。
少しでもそばにいたい。
手の感触と見つめてきてた眼差し。
考えれば、そこに空がいないそれだけで方向が『よくない』方へと向く。
小さな振動。
液晶に表示されている空の寝顔。
どんなに不安でも、自分が認められなくても、空が居てくれるなら居てもいいのかなと思う。
自分なんかなくしたいほど嫌いだけど、空が必要と言葉をくれるから。
きっと『鎮』はここに居てイイ。
きっと、ココからはじめていける。
空と同じ生物に俺はなれるんだろうか?
きっと『君とだから、できる』
そう思えたんだ。だから、
『空成分が欠乏中。そばにいたいよ』
急のメールに返事をくれた空にそっと返信。
邪魔してる気がすっごくする。
でもさ、空がいなきゃダメなんだと思う。
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
より青空空ちゃんをお借りしております。
お題は『君とだから、できる』です。
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