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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014夏
571/823

7/8 雑談

「また、鎮ったらもう」

 麻衣子ちゃんの言葉にノートから視線を上げる。

「すーぐ、女の子にいい顔するんだから」

 空先輩と付き合ってるのにと続く。

「女の子に限ってないけどね」

 話を聞いてみれば、下級生の女の子に期待を持たせたっていう話だった。

 重い荷物を運ぶ女子に手を貸すのは鎮としては普通行為だっただけだとは思う。

 岡本さんへの態度でわかるだろう。と言いたい。卵割るのに手とりだったらしいじゃないか。しかも特に好印象を狙ってるわけじゃないし。

「あいつ、素で『君の笑顔がお礼』とか言うしなぁ」

「むず痒っ」

 うん。ちょっと恥ずかしいよなぁ。

 相手が喜んでくれるのが嬉しいんだろうけどなぁ。俺はもうちょっと俺にメリットが欲しい。

「ちょっかいかけるの?」

「彼女いるんだし、自分で処理すべきじゃね?」

 麻衣子ちゃん、ちょっかいってね。って、なにつまんなさそうなのさ?

「無自覚浮気っぽくない?」

「親切にしただけだろ。無自覚の時点で浮気じゃねーだろ?」

 あいつ、話を振ってきたらきっと相手かまわず空ねぇへの惚気をだだ流すぞ?

 そこで引くだろ。俺ならドン引きだぞ?

「一途なんだなぁって思われたら?」

「そういう子は片想いしたいだけで、浮気相手にはならないだろ?」

「ぁー。タイプだったら千秋が食っちゃう?」

 人聞きが悪いにもほどがあるだろ。

「学校関係者は遠慮します。めんどくさい」

 ニヤニヤされてヤな感じ。

「でもさ、今、俺らの立場は受験生だよな?」

 問題集の進み止まってね?

 気まずげにそっぽを向く麻衣子ちゃん。

「どこ?」

「……どこがわかんないのかすらわからない!」


 胸を張って威張ってんじゃねーよ!




話題に青空空ちゃんお借りしました。

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