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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014夏
551/823

7/5 夏祭り わたあめ

 『わたあめ』の担当者は日生千秋おれ、岡本栞、高原蒼華、岡本誓、汐ちゃん、みあ・のあ。で、責任者は直樹さん。

 ピンクや黄色、緑のわたあめが出来上がる。

 白にほんのりと色づく夢見がちなパステルな信号カラーは女の子に評判がいい。

 練習はじめの失敗わたあめをみあ・のあ・汐ちゃんに差し出す。

 栞ちゃんは、袋詰めか引渡しかなぁ?

 誓ちゃんも苦手っぽいなぁ。

 蒼華ちゃんは危なげなくやってる感じ、で、汐ちゃんは、うん。お見事。

 ミアとノアは手をつっこもーとしないの! えへへじゃないの!

「直樹さん」

 バランス悪くね?

 ごめん、栞ちゃんは料理部っていっても俺が部にいて何か作ってる時ってたいてい食器を洗ったり準備したりしてただけの気がする。(英も同様だけど)千佳ちゃんはできるけれど、お面コーナー、隆維、涼維もできるし渚ちゃんだって問題ない。話を聞く限りは長船君も大丈夫だろう。

 直樹さんも渋い表情になる。

「ミラも手伝う?」

 小学校の友達と軽く遊んでたらしいミラが寄ってくる。手際よく直樹さんに指示されるまま手を洗って浴衣を着せてもらってる。選んだお面はヤギ。なぜそんなかわいくないものを?

「ヤギさんは~もこもこ♪」

「……もこもこは羊さん」

 一応修正しとく。

「もこもこヤギさんのお手紙かいた~♪」

 だから……。

「ふわふわ甘いラブレター♪ ピンクの恋心しぼむ前に味わって♪」

 ふわふわとピンクのザラメからできる飴の糸が割り箸にまとわりついてく。

「じょーずに出来上がり~♪ しろやぎさんから届いたお手紙食べちゃって♪」

 歌いながら直樹さんに差し出すミラ。

「甘いお菓子はお歌うたいながらだとより美味しくなるの~♪」

 そんなことを歌いながらそばに戻ってくる。

「へぇ」

「……むかしおとーさまにそう教わったってママが言ってたの」

「……へぇ」

 聞いたことないな。

 ミラがチラッと、ミアとノアをみる。

「あのね、楽しいことがなければ心は沈んでいっちゃうのよ? そんなときは無理にでも楽しいことを見つけなきゃダメよ?」


「もこもこヤギさん心を砕いてお手紙書くの♪ あなたの色に染めてください白いわたぐも♪ おにーさん、彼女とのきっかけに甘いコットンキャンディいかがですかー♪ かける言葉はこれが一番、僕の色に染まってよ♪」


 ミラはどこまでも楽しそうだった。



『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

渚ちゃんと汐ちゃん。


『うろな2代目業務日誌』

http://book1.adouzi.eu.org/n0460cb/ 

高原直樹さん蒼華ちゃん


お借りしてます。


蒼華ちゃんはそつのないタイプかと判断させていただきました。


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