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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014夏
550/823

7/5 お面売り場

朝一のレクチャー中♪

 お面売り場のディスプレイは女子がした。


 萌先輩と横島。中島姉妹。

 すぐりん、いずるん、おれ。

 女子がひとり多い。まぁ客引きは女の子が効果的だと思う。

 ここの手伝いに選ばれた時、よくわかってないクラスの男子どもがブーイングしたのはいい思い出だ。

 よく考えよう。


 中高剣道のトップクラス。鬼小梅の弟子。暗黒ロリ清水の弟分。な澄にーさん。


 成績はどこまでもハイランクヤクザのようなスーパーの副店長。職業体験でしごかれた先輩たちは多いはず。そして、澄にーさんが頭が上がらない直樹さん。澄にーさんが頭あがらない時点で理解しろ?


 そしてよくわからないなりに萌先輩のお兄さんということで舐めてる連中。考えろ。萌先輩がかわいい妹としていた場合、しかも二人っきりの身寄りだ。見聞きしてる限り迷いのない間違いなくシスコンだ。しかも重度の。すぐりんと中島姉妹はよくわかってないようだが、まぁ、横島は何かを察知してても木下先生一本だから気にしなくていい。ま、女子はもともと気にする必要もないんだけどさ。

 執着系の特殊性癖のひとつだよな。身内を愛するって言うこと自体は普通なんだけど、萌先輩の場合生命の危機もあったり状況が重なって過剰な執着、つまり過度なシスコンに発展したんだろうと推理される。

 その上で、その上でだ。

 頭脳は直樹さんとためを張ってるし、二十代半ばでモールの現場におけるお偉いさん。じーさんたちがよっぽどキレるんだろうって評価してたし。で、そこまでの才気をもって排除対象になった場合。

 恐ろしくって熱がでそうだね。

 そういったら手の平を返したようにがんばって来いよと応援された。


 その上、日生兄弟りゅーいりょーいに中島千歳がつくんだ。屋台は違うけど。そう伝えればさり気にもう一歩離れた行動をおれは見なかったことにはしたけど忘れはしない。

 なぜかくじ担当のはずの合田先輩が鹿島さんにこき使われていて、仲いいなーとは思うけれど、時々合田先輩に向けられる眼差しと言葉がきついと思うんだ。

 きょとりとする女子陣営。いずるんはさりげなく視線と意識を外す。

 うりゃっと抱えれば軽くはしゃいだ声をあげる。

 ま、流石にちょっと重いけれど、四年生っていってもいずるんは小柄な方だ。このぐらいなら鉢植えの移動一時間耐久よりはチョロい。

「普段と違う自分を体験、お祭りをお面をかぶって楽しみませんか!?」

「いぇっさー♪」

 いずるんがチョイスしたお面はなぜか悪の組織の下っ端戦闘員。いいのか?

「おねーさん、3Dプリンタで世界にひとつだけのお面が今なら三百円だよぉ♪」

「あらぁ。どんなのかしら?」

「おねーさんの持ってるデータで作ったりできるのー♪ くわしくはーすっぐりーん」

 お客さんを引き込んで無邪気に誘い込む。

 強調ポイントは世界で一つ。そして今なら三百円。

 まぁ、解説を最年長のすぐりんに任すのは普通だけど、興味をもったお客を引き込んだことに気がついた鹿島さんが宣伝広告ちらしを持ちながら説明を始める。

 さぁ流れくらい覚えろよすぐりん。

「きつそぉだねぇ」

「うーむ。残念なすぐりんだなぁ」


 それを眺める横で

「狐面ですか? こちらです~♪ でも今なら同値段でオリジナルお面ができますよ~ケータイのデータや写真から再生されるすりーでぃーマスク♪」

 千歳ちゃんと横島さんが狐面に案内したり、3Dマスクを売り込み始めていた。



 とりあえず流れを身につけてまわせるようにしねぇとな。

 

 あ。すぐりん、対応できてねぇ……。



『うろな2代目業務日誌』

http://book1.adouzi.eu.org/n0460cb/ 

より鹿島兄妹・高原兄弟・清水夫妻・合田君


『うろな高校駄弁り部Ⅱ』

http://book1.adouzi.eu.org/n1250cb/

より横島楓嬢

『文芸部へようこそ』

http://book1.adouzi.eu.org/n7471bq/

より香月くん(たぶん)

お借りいたしました

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