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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014夏
539/823

6/24 園芸部

昼のワンシーン

 暑い日。

 朝一に水やりをし、昼にも軽く水撒きをしておく。

 ホースの水がぬるま湯のようになっているから、水が出るまで流してから使う。

 熱すぎる水を根に与えて苦痛を味合わせてはいけない。

 トマトには水分控えめナスにはたっぷり。さぁ美味しく育て。

 動けない植物はしたたかでもあるけれど、適切なケアも必要としているのだ。年配男性の頭皮のように正しいケアが必要なのだ。ま。抜け毛は皮膚科診療らしいよな。禿げるんなら、スキンヘッドの方がいさぎよいだろうなとか思う。

 暑いし〜。

 思考が妙な方に回るよなー。

「鹿島先輩は、もうちょっと日陰に居て下さいね〜。水が出るようになったらマシっすから。それに昼は暑いんで、健康優良児だけで大丈夫っすよ?」

 無理させたら兄貴がこわいって評判だしな。

「じゃま、かな?」

 こてりと頭を横に倒す様は年上だけど愛らしい。

 ただ、正直、

「健康化してるっつても、体調は芳しくない時もあるんっすよね? じゃあ、心配になるんで、気温のきつい日は大丈夫になってから、手伝ってくれれば嬉しいです」

 植物と人両方の心配はかったるいし。

 日差しがきつい日は、流石にちょっと作業者が心配になる。

「朝、手伝ってもらってるだけでもスッゲー助かってるし」


 でも、


「鹿島先輩は、一生懸命やってくれるから、ちょっと心配。自分で無理に気がつかなさそうだから」

 ふくっと頬が膨らむ。

「ちゃんとわかるんだから」

 言うけど、どうも信じられない。

「がんばりやさん過ぎてその言葉が信じれねぇ!」

 合田先輩だって心配するっしょ。


ゃん。

『"うろな町の教育を考える会" 業務日誌』

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/

鹿島萌ちゃん

合田先輩、鹿島兄(存在のみ)お借りしました。


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