るぅるぅ墜落紀行☆作為編【帰還】
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学校に行く渚を見送り、るぅるぅは海に出る。
よく晴れた日差し潮風ゴミの落ちてない……ゴミ袋にポイポイ。ゴミ捨て場に置いておくのだ。よし! 改めて! ……ゴミの落ちてない綺麗な浜辺なのだ!
漁の成功を祝うようないい天気なのだ!
るぅるぅ最高速度でファイトなのだ〜!
□◆□
るぅるぅが頑張って連れてきた獲物は、みんなに浜で「返してらっしゃい」って言われたのだ。
ちょおショックなのだ!
がんばって、頑張っておっきいの連れて来たのだ!!
前のマグロじゃない種類のものをと思って、がんばったのだ。
しょぼんなのだ。
せっかくおっきな獲物だったのに。
海亀とイルカ。
獲っちゃダメらしいのだ。
ショボンしてたら渚がポンポンとなだめてくるのだ。
るぅるぅ、ちっちゃい子供じゃないぞ?
その後の渚との海遊びは楽しかったのだ。
渚が貝や甲殻類を獲ってる間にるぅるぅ、ウツボやアンコウゲットなのだ!
見かけた蛇を引っ張ったら、空の彼氏の家族だったのだ。
食べ応えのありそうなサイズだったのに残念なのだ。
チビにはフジツボと烏賊の足を持っていってやるのだ。
「……どこまで行ってたの?」
「おっきな顔がいっぱいいたのだ!」
注目を浴びたのだ。
「……それ、モアイ」
モアイ? なんなのだ?
るぅるぅが作ったのは小さな黒いブローチ。海の底の貝が抱いてた真珠玉を護らせて。
使ったのは鱗を二枚爪を一枚接着剤がわりに結晶化する血をまとわせて、挟む部分には角を使った。
るぅるぅの角はまだ小さいからとても目立たない。なくなってもばれにくい部分。
そして、そばで聞こえる音をるぅるぅに届けてくれる。
夕暮れの海。渚とぷかり浮かぶ。
るぅるぅは亀の上。
渚は寄り添ってくるイルカに身を任せて。
おなかに荷物は突っ込んだ。
「渚」
小さなブローチをそっと握らせる。
「今度は渚に会いに来るのだ! るぅるぅは奴らを言いまかさねければならないのだ! いつまでも、子供ではないのだ! るぅるぅの手に入れた情報をもって言い負かすのだ! そして今度はその報告を渚にしに来るのだ!」
ふわりと空に舞う。
「またいつかなのだ!」
るぅるぅは高度を上げる。
少し間をおいて、界を渡るためのポイントを探っていると聞こえた声。
渚の声が届く。
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
青空渚ちゃんお借りいたしました。
「……言い負かされると思う。るぅるぅが」
過ぎった渚ちゃんの言ってそうなセリフはコレだったり。




