5/22 デート準備中
デートの準備
待合せはビーチ。
三春さんからトロを預かって河川敷をブラっと散歩(予定)。
結構歩くけど、トロを走らせつつのんびり行けばイイよな。
水分をちゃんと買っておかないとなー。あと保冷袋?
散歩グッズは渡してくれるって言ってたけど、予備にも持って、えーっと念のため天気崩れた時に使う折り畳み傘折り畳み傘。
あ、お弁当持って行くって言ったけど、どっちが準備するか確認してない。
あー。次でイイかな?
もう一回放課後デート予定だし、確認出来るよなー。
晴れるかなー? 傘いるかなー?
「しーちゃん、金曜デートの準備?」
「ぅん? んー、どっちかって言うと日曜用。晴れるといいんだけどなぁ」
「晴れ過ぎても紫外線注意だよね」
「みどりちゃん……」
「な、なに?」
「日焼け止めクリーム一応入れておいた方がイイよな! さんきゅー」
助かる。紫外線は良くないよな!
ちゃんと自分で気がつけるようにしとかないとなぁ。要注意。要注意。
「え? いや? その……準備、しすぎじゃあ?」
「えー。なんかあった時に無かったら困んだろー」
無かったら困る……。あ! お手拭きとかもあった方がイイよな!
えーっと、あとは〜。
「折り畳み傘。タオル。わんこの散歩セット。水分用保冷袋。以上で問題なし」
「ち、千秋?」
ポイポイと荷物が削られる。
「不必要なものばっかあっても仕方ないだろ? どこに遭難しにいくつもり?」
「遭難はしねぇし」
「じゃあ、わんこの散歩セットとハンカチティッシュだけでもイイくらいだよな?」
「えぇえ?」
「自販機あるだろ? お弁当はデートと考えれば、空ねぇが持ってくるだろ?」
あ、
「じゃあレジャーシートがいるよな!」
えー。なんか千秋がしっぶい表情する。
「まぁそのぐらいならいいか?」
「一番削れる大物はわんこの散歩セットだと思うよ。みどりちゃん宿題終わったー?」
ふらっと顔を出した涼維がみどりちゃんに声を掛ける。
「りょーちゃん。ちょっとわからない部分があって合わせたのんでいい?」
「うん。答え合わせしよー」
和気あいあいと弟達がむこうへ行ってしまう。
視線を戻すと荷物が削られていた。
「余計なものは持っていかなくていいだろ? それより当日のカッコどうするんだよ?」
「え。決めてねぇ」
なんでか、千秋の眼差しが冷たかった。
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
より青空空ちゃん話題にお借りしました。




