るぅるぅ墜落紀行☆作為編【惰性で滞在中】
海上スポーツ体験中☆
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「アミ」
「ん~?」
ビシッと指を突きつけると気の抜けた返事が返る。
「海で大物を獲ってきて見せるのだ!」
「つかまんなよ~♪」
「渚が帰ったら一緒に浜に来るといいのだ! るぅるぅのかっこいいとこを披露するのだ!!」
「るぅるぅ。大丈夫?」
「き、気持ち悪いのだ。じ、地面がぐらぐらなのだ。さっきまでは気分そーかいだったのに、何でなのだ?」
「マグロでサーフィンはかっこよかったよ。るぅるぅ」
「何匹か乗り換えてでかいのを選んだのだ。るぅるぅはおさかなハンバーグが食べたいのだ。でも、今は、気持ち悪いのだぁああああ」
しかも汐が撫でてくれてる横でアミが「陸酔いかよー」って指さして笑ってるのだぁああ。
るぅるぅ、かっこわるいのだ。
くるりと視線をめぐらせれば、渚がいた。
ぅう。るぅるぅ。かっこわるぃのだぁ。
ふよふよ帰ったるぅるぅは部屋のソファーに頭を突っ込んで不貞寝。
くすん。
「まぐろっ!?」
起きたら三日ほど経過してたのだ。
マグロ……。
「あら。起きたのね。ちょっと待ってて」
「陸ー?」
差し出されるのはお皿に乗せられたハンバーグ。おなかの中からマイフォークとマイナイフ出したら除菌シートで拭かれたのだ。るぅるぅのおなかの中にやばい雑菌はないのだ。
「一度、全部出すべきだと思うの」
!?
内臓を!?
全部、はちょっとコワいのだ……。
陸の眼差しがるぅるぅのおなかに突き刺さる。
「ちゃんと整理してないでしょう?」
内臓を?
るぅるぅ、首を傾げる。
「ナイフにフォーク、カップにコイン、それだけじゃなかったでしょう?」
内臓じゃなかったのだ!
「びっくりしたのだ!」
不思議そうな陸にるぅるぅは伝える。
「内臓を整理する方法なんてわからないからどうしようかと思ってたのだ!」
唖然とする陸に空になったお皿を差し出す。
「るぅるぅ、もっと食べたいのだぁ」
今度は陸酔いなんかしないのだぁ♪
待っててねという陸の言葉にるぅるぅは頷き、しかしある一点を見る。
テーブルにあったパンを持ち、それの前に座り込む。
先日汐がいじってるのも見たのだ。
適当にパンをちぎって入れて適当にボタンを押す。
渚と汐が〈カリっとくん・二号〉と呼んでいたソレ。
「るぅるぅはおなかが空いてるのだぁ♪」
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
青空姉妹〈カリッとくん・2号〉お借りいたしました。
乗り換えて体長三メートルの黒マグロでロデオサーフィン。
るぅるぅの考える食べる内訳。青空家の家族、るぅるぅ。もしかして冴とかっぱも食べる?
アミに他のご飯も作ってもらって一回のご飯分なのだ☆




