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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
488/823

るぅるぅ墜落紀行☆作為編【るぅるぅと魚沼弁護士事務所】

5/9

 べたん。窓ガラスに張り付いて中を覗き込む。


 かっぱーかっぱーかっぱー♪


 あれ見えないのだ?

 財布が帰ってきた報告に来たのになー。


 かっぱーかっぱーかっぱー♪


 ん?


 娘っこがじっとるぅるぅを見ていたのだ。


 チャッと手を上げる。


「るぅるぅなのだー♪」





「お財布は無事帰ってたのだー」



 最初は戻ってきたかっぱの頭に陣取っていたのだが、「お仕事の邪魔はいけません」と言われて下ろされたのでかっぱの細君冴の頭上に陣取っている。


 なんと、なんと!!




 すべすべのキューティクルなのだ!





「かっぱー。冴はいい匂いなのだー」


 二人して照れるサマは初々しいのだ。


 そのまま冴の頭からするんと降りてお弁当の缶ジュースとたこ焼きとラノベの入った袋を冴に見せる。

 冴は気の利いた人物でるぅるぅのコトを可愛がってくれたのだ!

 るぅるぅと遊んでくれるのだ!

「るぅるぅ。ちゃんとお弁当とお飲み物を持ってきてるのだ♪」

 掲げあげて自慢なのだ♪

 ちゃんとおつりも回収したのだ!

 ちゃんと冷たいのだ!

 るぅるぅ学習したっ!

「アミが作ってくれたたこ焼きと『つるんとぷりん』なのだ!」

 お飲み物~♪


 ……

 缶から出てこなかったのだ。

「振ってから開けるように。と書いてありますわ」

 るぅるぅ。シャッフル無しであけたのだ。ぷるたぶきれいに開けれたのだ。




 冴がお茶を淹れてくれたのだ。


「コレは渚が作ってくれたアクセサリーなのだ♪」

 冴に渚が作ってくれたアクセサリーを自慢する。

 かっぱは仕事中だからな!

 お仕事は邪魔しちゃダメなのだ!


「るぅるぅだってわかってるのだ。種が違えば常識も違うのだ。お手製の装飾品はるぅるぅから感じれば求愛行動とはいえ、渚にその意志はないのだ。でも、るぅるぅ、意識しちゃうのに、渚がお風呂に誘ってくるのだ。るぅるぅ、ちょっと困るのだ」

 るぅるぅ、いつまでもそばにいるわけじゃないしな。束の間の恋は切ないのだ。


「るぅるぅは、じたばたしちゃうのだ!」


『うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話』

http://book1.adouzi.eu.org/n2532br/

魚沼夫妻。


『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

渚ちゃんをお借りしております。


さて、渚ちゃんにどこまで筒抜け?

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