るぅるぅ墜落紀行☆作為編【るぅるぅと魚沼弁護士事務所】
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べたん。窓ガラスに張り付いて中を覗き込む。
かっぱーかっぱーかっぱー♪
あれ見えないのだ?
財布が帰ってきた報告に来たのになー。
かっぱーかっぱーかっぱー♪
ん?
娘っこがじっとるぅるぅを見ていたのだ。
チャッと手を上げる。
「るぅるぅなのだー♪」
「お財布は無事帰ってたのだー」
最初は戻ってきたかっぱの頭に陣取っていたのだが、「お仕事の邪魔はいけません」と言われて下ろされたのでかっぱの細君冴の頭上に陣取っている。
なんと、なんと!!
すべすべのキューティクルなのだ!
「かっぱー。冴はいい匂いなのだー」
二人して照れるサマは初々しいのだ。
そのまま冴の頭からするんと降りてお弁当の缶ジュースとたこ焼きとラノベの入った袋を冴に見せる。
冴は気の利いた人物でるぅるぅのコトを可愛がってくれたのだ!
るぅるぅと遊んでくれるのだ!
「るぅるぅ。ちゃんとお弁当とお飲み物を持ってきてるのだ♪」
掲げあげて自慢なのだ♪
ちゃんとおつりも回収したのだ!
ちゃんと冷たいのだ!
るぅるぅ学習したっ!
「アミが作ってくれたたこ焼きと『つるんとぷりん』なのだ!」
お飲み物~♪
……
缶から出てこなかったのだ。
「振ってから開けるように。と書いてありますわ」
るぅるぅ。シャッフル無しであけたのだ。ぷるたぶきれいに開けれたのだ。
冴がお茶を淹れてくれたのだ。
「コレは渚が作ってくれたアクセサリーなのだ♪」
冴に渚が作ってくれたアクセサリーを自慢する。
かっぱは仕事中だからな!
お仕事は邪魔しちゃダメなのだ!
「るぅるぅだってわかってるのだ。種が違えば常識も違うのだ。お手製の装飾品はるぅるぅから感じれば求愛行動とはいえ、渚にその意志はないのだ。でも、るぅるぅ、意識しちゃうのに、渚がお風呂に誘ってくるのだ。るぅるぅ、ちょっと困るのだ」
るぅるぅ、いつまでもそばにいるわけじゃないしな。束の間の恋は切ないのだ。
「るぅるぅは、じたばたしちゃうのだ!」
『うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話』
http://book1.adouzi.eu.org/n2532br/
魚沼夫妻。
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
渚ちゃんをお借りしております。
さて、渚ちゃんにどこまで筒抜け?




