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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
483/823

るぅるぅ墜落紀行☆作為編【GW】

5/6

「空。気になるんなら探しに行ってみる? るぅるぅ君ってなに? 渚ちゃんの新しい発明品かなんか?」

 言っててちょっと思う。

 なんでこんなに気になるんだろう?

 返事が微妙に濁されたものだったから?

 一緒にいてもソレのコトを心配してる感じ。まぁついでとはいえ、探しているのもあるとは思う。

 そんな感じが不思議なまま今日(デート)が終わる。

「もう帰っちゃったのかな」

 と寂しげな空。慰めたくて、抱き寄せようとした時、



「空〜♪」



 間の抜けた感じの明るい声とともにぼふんと空の胸元に飛び込んでくる黒い物体。

 ガードしようとした俺をすり抜けて空の胸元にダイブ。

 急に方向転換、した?

 空は驚いたようだけど、ソレを確認した途端笑顔になる。たぶん、今日一番の笑顔。心配が解消されたんだからそんなものかも知れない。

「るぅるぅ君!」

「陸に怒られたのだー。お財布が迷子になったんなら一旦戻って来なさいって。空も心配させたかぁ?」

 黒い物体を抱きしめながら笑う空はかわいい。空は可愛いのに何かがいつもと違う。と言うか「戻る」? 幻想生物を模した渚ちゃんの作品? 生きてそうに見えるんだけど?

 紅い大きな目がきょろりとこっちを見る。

「るぅるぅの迷子のカバンを連れて来てくれてありがとうなのだ!」

 ソレは空の胸に抱かれながら前足をあげてそう宣言する。

 そう喋っている。


 渚ちゃん、すげぇ。


 あ。

「中身、ちゃんと揃ってたか?」

「問題なかったのだ!」

 応答にも問題がない。




 ◇



「空の彼氏に会ったのだぁー」

 渚の頭に着地しながら報告する。

「ん。デートだったから」

 渚の手が伸びてくるのを掻い潜りながら頭の上という位置をキープする。ニコニコと様子を眺めている汐に手を振る。

 空は照れてはにかみつつも気にかかるコトもあるようでアミに「どーしたぁ」って聞かれている。「なんでもないの」と答えつつも気にしてるポイ。

 そしてるぅるぅが思ったコトを確認する。


「空の彼氏はやきもちやきさんなのだ♪」


 だって、空の関心がるぅるぅに向いてるからかるぅるぅにはあまりいい感情を向けてなかったのだ。


「ぇ?」



 空がきょとりと不思議そうに首を傾げている。 


「空に夢中なのだぁ♪」

 真っ赤になってアワアワする空は可愛かったのだ。




『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

青空姉妹をお借りしております♪



鎮デート中微妙に御機嫌斜めだった模様

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