表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
481/823

るぅるぅ墜落紀行☆作為編【GW】

5/6


 じたばたと暴れる。

 缶から手を離せば脱出は可能だった。

 しかし、るぅるぅの飲みたいものが箱から出せない状況なのは変わらないのだ。

 ペッと透明な蓋を開けて頭を突っ込んで缶を掴む。

 ばぅんと軽い音がして足が浮き、翼も何気に押さえ込まれていて身動きが取れない。


「るぅるぅは負けないのだぁ~」


 繰り返すこと数回。

 なぜか閉まる前に抜くには速度が足りないらしく毎回挟まる。


 るぅるぅの『北海塩バターラーメン』


 るぅるぅに諦めろというのか?

 るぅるぅはるぅるぅは諦められないのだー!!

 るぅるぅはそろそろおなかが空いたし、お供の飲み物は欲しいのだあーーー!


 箱の前でちょっと体を震わせて再度トライしようとしたらスッと陰った。

 振り返れば巨大な影。


「おーが?」


 豪快に笑うおーがは鬼ヶ(おにがしま) 厳蔵(ごんぞう)と名乗り、この町の住人だという。

 本当にいろんな種族がこの町にはいると思うのだ。

 箱から缶を取り出してくれた。

 礼を言えば、困っている者を助けるのは当たり前だとやはり豪快に笑う。

 実に気持ちのいい人物だった。

 別れた後、ぷるたぶに爪を引っ掛ける。


 ドキドキするのだ。




 ぱきり





 きりきりきり


 なぜか、上部がすべて開いていく。


 リズや渚が開けた時の音と何かが違う?



 数秒後。

 るぅるぅは見ていたのだ。

 空っぽの缶と虫が運んでいく固形物。



 北海塩バターラーメンがおでんの友達だとは思わ……なか……ったのだ。



 石の柱、銀色のねじりを捻ってるぅるぅ水浴び中。

 ラノベの入った袋は今、ベンチにおいてある。

 不幸中の幸いとして袋は汚れなかったのだ。細長い麺は一気飲みには向いてなくてこぼれたのだ。るぅるぅはびっくりして飲める部分も少し周囲に撒き散らすハメに。るぅるぅショックなのだ。


「美味しかったけど、美味しかった……けど、るぅるぅ、焼き鳥のお供に飲み物が欲しかったのだ」

 ちらりと、日向でのんびりと丸まる小鳥を見る。

 軽く炙ってスパイスをかければけっこう美味そうなのだ。のんびりとしたサマはご飯にしてくれといわんばかりだし、実にまるまるとしてるのだ。


 水気を飛ばしてベンチに戻れば、袋が、なくなっていた。


「どこにいったのだぁあああ?」


 るぅるぅのお財布とらのべぇええええ!!





◇◆◇


「はっよー。空。公園で落し物があると思ったら中身に前に渚ちゃんが使ってたハンカチと本が数冊と財布が入ってたんだけど、こーばんに届ける前に確認する? え? 黒っぽいもの? 見なかったけど?」

『うろな町~僕らもここで暮らしてる~』

http://book1.adouzi.eu.org/n7914bq/

より鬼ヶ島 厳蔵氏


『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

より青空 空・渚ちゃん


『悪魔で、天使ですから。inうろな町』

http://book1.adouzi.eu.org/n6199bt/

よりリズちゃんお借りいたしております。


そろそろ缶モノのネタが尽きてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ