るぅるぅ墜落紀行☆作為編【GW】
5/6
るぅるぅは山裾にある神社の屋根の上でパラパラとラノベをめくる。
ちょっと反省すべきかと尻尾をぎゅいっと抱え込む。
でも素直に反省するのは悔しい気もしてうだうだするのだ。
そんな時ぐらりと揺れた。
まだ暗い時間。しかもこの付近は人家もまばらだ。
それでも、人家からパラパラと灯りが漏れ始め、ざわめきが立つ。しかし少しして落ち着き、また暗くなる。そのサマに日常の一環なのだなとは思う。
揺れの影響でコロリと屋根から落ちて落下中に、地震の揺れで目が覚めたのか、ここに住むらしい少女と目が合った。落下中の丸まった体勢だったからころころと転がる。そのままそっと茂みに潜り込んでおく。あまり見つからない方がイイらしいのだ。
ぷらりとはなれて長虫の通り道と並んで飛ぶ。
朝の道ほんのりざわめきがある。話題は地震。
「津波の恐れはないらしいからよかったわねぇ」
「しばらく注意はしておかないとねぇ」
奥さん方は幸いにしてあまり上を見ないのでふらふら上空を行く。
途中、自動販売機を見つけて灯りがつくまで硬貨を投入する。(使い方は渚に教わったのだ)
気になるモノの下にある光るボタンをぽにゅっと押す。
がこんと重い音がしたから取り出し口を開けて頭ごと覗き込む。
あったのだ。
ばぅん。
後頭部に衝撃を感じて体が不自然に傾く。
足が予定より上にある。
「るぅ?」
じたばたしてみるが何かバランスがうまくいかない。
えぅ?
コレはもしや……
「るぅるぅ、抜けれないのだぁああ」
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/
渚ちゃんお名前お借りしております。
『ばかばっかり!』
http://book1.adouzi.eu.org/n1801br/
澄玉神社お借りしました。
空白含めて666文字のお話w




