表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
474/823

るぅるぅ墜落紀行☆作為編【GW】

5/3夜~5/4早朝

 二人と別れ、飾りを無くさないようにおなかの中にしまい込んで数歩。

 なにか大きな音と振動があるなと首をねじろうとしたところ、衝撃を感じた。


 …………

 ……

 イッタイ……ナニガ?

 …………?




 ききぃ



「あっぶなー。なんか踏んだ!?」

 心持ち焦りを含んだ声が聞こえて、抱き上げられた。

「コレ? これか!? 誰だ!? 道の真ん中に玩具を放り出したのは」

 生き物を引いたかと思ったじゃないかと呟く女の声。

 衝撃のショックから落ち着いてきはしたが動揺をしていた。

「る」

「ん?」

「るぅるぅ。びっくりしたのだぁあああああ」





 ぎゅっといきなり持たれ方が変わり、いろいろとひっくり返される。



 るぅるぅ。弄ばれてる?



「痛くない?」

「るぅるぅは頑丈なのだー」

「そっかー」

 あははは

 笑顔で殴られた。


「黒い体色で道の真ん中にいたらわかんないでしょーがぁあああ」

 はねちゃったじゃない。とブツブツ叱られる。


「わ、悪かったのだ」

「わかればよろしい。……んで、あんたナニ?」

「るぅるぅはるぅるぅなのだー」

「そっかー。るぅるぅかぁー。私は夏香だ。って、ちょっと違う!?」

 るぅるぅはなにを疑問視してるのかがわからなくて首をねじる。


 げーげーとカエルの声が聞こえる。

 そう、るぅるぅは夏香のバイクに乗せてもらったのだ。


 風を感じて疾走。そしてるぅるぅの労力はゼロ。やっほーなのだー。







 そしてるぅるぅは今、夜の田畑の上を目立たない高さで飛んでいた。

 夕月は細く、この辺りは街灯も少なかった。

 げーげーとなくカエルの声。そして茂みからぬぅっと顔を出したゴブリンか、水棲種族の又従兄弟かと思われる生命体と顔を合わせていた。

 るぅるぅが軽く前肢を上げるとヤツも同じ行動をとった。

 さわりと風がふき、げーげーとカエルのなく声をBGMに互いの行動を模倣していく。

 気が付けば空が白んでいた。

 ふっと互いに息を吐く。

 やつの眼差しは濁った未知のスープのようだったがその心根は友情に足る。るぅるぅの心はそう認識したのである。




 そう、こいつ面白い。と!



 さわさわと朝の風が吹く中、どちらからともなくその場を離れたのであった。

 また遊んでくれるとイイなー。



『うろラジ!』

http://book1.adouzi.eu.org/n0936bv/

より東野夏香嬢



『不法滞在宇宙人』

http://book1.adouzi.eu.org/n5309bs/

より院部くん、お借りいたしました。


夏香嬢のバイクにキズはついていないと思います☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ