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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
469/823

るぅるぅ墜落紀行☆作為編【GW】

5/3朝の落下風景

 あ、あいつら後悔すればいいのだ。

 ぷんすかぷーと怒りながらひょろひょろと空中を翔ぶ。

 怒りの対象は同僚二人。

 馬鹿にされて悔しくて、今回は出力調整ばっちりでこの世界に渡ってきたのだ。

 家出、とも言う。


 らのべ。らのべ。真なるらのべ。


 フッと空腹を感じて意識が遠のく一瞬。


 おかしい。燃費調整は完璧なはずっ!?


 ぱさりと羽音が聞こえた。


 ぱかりと口をあけたその先に白い鳥が飛んでいた。

 このままじゃあ口に入りそーだなー。


 旋回して回避。


 落ちた。


 ぼてりと落ちた先はコンクリで。

 体を動かそうと身じろいだ瞬間、踏まれた。


 それはもう、ぶにゅるっと景気よく思い切りよく。力強く。



「なぁんだぁ?」


 るぅるぅを踏んだ足の持ち主が軽い足音で寄ってくる。

 無造作につまみ上げられた。ブランと揺れるるぅるぅの黒いぷりちーな尻尾。

「誰かが落としたのかぁ~?」

 ばっちりと眼差しが合う。

 ぬいぐるみだと思われているようなのでじっとする。


 それなのに。


 ぐぅうううううううううううううう


 腹の虫が主張した。


「おなかすいたのだぁ~」



「しっかったねぇなぁ♪ 海ちゃんに任せなっ」


 ポンっと軽く投げ上げられたので、アミの頭の上にぼてっと落ちておく。

「おっし。落ちんじゃねぇぞぉ」

「るぅるぅは〜落ちたりしないのだぁ〜」



 ごはーん♪


 ごはーん♪


 楽しみなのだ〜♪


 アミがさっきまでるぅるぅが寝そべっていたコンクリを見て首を傾げる。


「落ちてたじゃん」



「る!? ちゃんと着地したから、るぅるぅ着地成功なのだぁああ。落ちてないのだぁあ」


「へぇえ」

 信じてませんっと言う感じで笑うアミ。

 るぅるぅ、ちゃんと降下も着地も成功させたのだ!

「るぅるぅ、落ちてないの、だぁ。アーミ」

「んー?」

「るぅるぅはるぅるぅなのだ。アミはるぅるぅと呼ぶといいのだ。るぅるぅのモットーはふれんどりーなのだぁ。アミはアーミぃでいいのか?」

 るぅるぅ、ふれんどりーバージョンでご挨拶できるのだ!

 るぅるぅ、偉い♪




『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』

青空海ちゃんお借りいたしました

http://book1.adouzi.eu.org/n7439br/

きっと朝のランニング中。

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