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URONA・あ・らかると  作者: とにあ
2014春
467/823

11/30 世界の愛は一身に  【2013年】

『"うろな町の教育を考える会" 業務日誌』

11月30日 花嫁奪還大作戦その17 イノシシ列車で猪突猛進!!舞台はラストステージへ!!

とリンク

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/124/

「おぉ。すごい」

「ぇえ。何でそう素直に受け止めるんですか」

 俺があげた感嘆の声に反応するシアンちゃん、ちょっとそういっちゃんが覗き見える。

「森の友人たちの協力で予定に問題なし。何よりではないか」

 友情ってかっこいい。

「いや、ヒトじゃ、ないですよね?」

 微妙、と言うか、けっこう疲れた感が見える。

「種を超えた友愛! 賞賛すべき事柄であり、感動ストーリーではないか。まさに奇跡ミラクル

「みらくる」

 う~ん、異種族友愛は認めるの苦手なタイプだったのか?

 生きとし生きる物はどこかで理解しあえるものさ。

 そして、清水先生の力になりたいとその心を動かす清水先生の人外にも作用するその人徳!

 その機転と人徳があって先月の決闘にも、まぁ、うん、なんだなって発言もあったが、勝利を勝ち得て昔気質の小梅先生のお父上の心も掴んでるのだ。

 危惧することがおかしい人徳の持ち主に違いないのだ。

 ……たぶん。

「つーか、シアンちゃんはどこいった?」

「少々衝撃でして」

「ちっちっち。役作りは命だろう? ココはプロ根性でいくしかなかろう。トラブルに負けてはならぬのだ」

「カラス君がなまいきっ!」


「しかし、花婿殿は流石であるな」

「ん~?」

 多少シアンちゃんが役を取り戻したところで話を振ってみる。

「何の補助もなく野生生物を乗りこなすとは運命に愛されているとしか思えぬではないか!」

 実に技能的にも生物に愛される人性にも優れた運命に選ばれた英雄の相と言う物をきっと世の占い師ならば見出すに違いない。


「……ちょっと、やぁな運命じゃないかなぁ~」


 シアンちゃんが嫌そうに呟く。

「何を言う! 生命あるものに愛される幸運。でなければ、数々の試練を超えることもできまい」

「え~。種を超えすぎだってぇ」

「この星に生きる仲間には相違あるまいが!」

「広い。範囲が広範囲すぎる! まぁ、同じ地区に住んでるのは確かだよねぇ」

「うむ。何せ花嫁は『鬼』小梅であるしな」

「……」

「…………」

「…………」

「そこまで黙らなくてもいいだろう? シアンちゃん」

「べぇつぅにぃ」

「ええ!? 何だよその態度」

「さぁ、うろな山下から出発。次のポイントの準備はうまくいってるのかなぁ~♪」

「あ、ながしたっ!?」

「下準備は大事だよね☆」

「スルーされた!?」

「さぁ、花嫁に心の準備がいいかを確認をしておきましょうね♪」

「花嫁よ! 花婿の到着は近い! とく心定めて準備するがよい!!」



 スルーされたからって寂しくはないぞ!

『"うろな町の教育を考える会" 業務日誌』

より清水先生 10/27の決闘を話題に。


http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/90/

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/101

http://book1.adouzi.eu.org/n6479bq/124/

/お借りいたしました☆

さぁ、盛り上がりますね?!

期待です☆

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