12/25 クリスマスの旧水族館 朝
説明回
三春君に今週はキッチンをお願いしてもらって、プレゼントの管理等の臨時スタッフバイトはミホちゃんと吉川さん(総督の紹介)
料理食べ放題でツリーそばでの安全管理に清水先生の結婚式の時に知り合ったリズちゃん。
あっちゃんは謎のバイトへ。
悪いことしてなきゃいいんだけどねぇ。
何か企んでそうなのは千秋と鎮。
メインは千秋っぽいけど。
まぁ芹香もかな?
マフラー作り。うん。市販品あげるのがいいよって提案してみたんだけどなぁ。きっと、フェルトストラップも。
それにしても芹香達のアメリカの家族に会うのは初めてだ。
下のお兄さんは失恋をまだ引きずってるんだっけ?
「リズちゃん、おっはよー。今日はよろしくねー。サンタ衣装はこっちよー」
「おはようッス。まかせるッスよー」
渡したサンタ衣装に着替えてきたリズちゃんは可愛かった。
ズボンは膝あたりまでは普通のサイズ、膝下からはだぼついた感じ。
上もスリーサイズくらい間違っているんじゃないかと思わせるゆとりっぷりだ。
ただ、肩位置やだぼつく袖の長さはちゃんと計算されてある。
「専用だって言ってたから、部屋着にくらいなら使えるでしょー。もらってね。それでねー、ツリーの下に集めてあるプレゼントはそれぞれ『お名前タグ』か『交換ナンバー』がついているの」
プレゼントのひとつをそっと取り上げてタグを見せる。
タグには丸っこい字で『みなみしょういちねんくるみ』
リズちゃんもひとつ取り上げて確認する。
「おお。コレはわかりやすいッス」
そのタグに書かれていた名前は『新婚清水夫妻』
うん。わかりやすいよね。有名人で。
「プレゼントは一人に一個とは限らなくてね、探さなきゃいけないのは確かなんだけど、プレゼントの中には壊れ物もあるかもしれないし、間違っちゃってもダメだしね」
どんなにいい子でもプレゼントを前にすると浮ついちゃうものねーと笑うとリズちゃんも『確かにっスねー』と笑ってくれた。
「リズちゃんの名前もあった気がするから見つけてね?」
「まじッスか?」
キラキラとした眼差しがプレゼントの山を見つめる。
小さなプレゼントがひとつの贈り先にかぶった場合はひとつの包みに包装することもある。
開けるといくつか出てきてサプライズになる。
「ドリンクと軽食チョイスして盛ってきたよ~」
ツリーそばに置かれた机と椅子。その机の上にミホちゃんがドリンクと軽食の入ったバスケットを置く。
「休憩するときや、メニューリクエストがあったらいつでも呼んでね。ミホすぐ来ちゃう」
「ありがとうっス。あれー? 贈り主はわからないッスね」
ミホちゃんにお礼を言って清水先生宛てのプレゼントを山にもどしたリズちゃんが疑問を口にした。
「えー。サンタさんからの贈り物だよー」
ミホちゃんが決まってるという口調で言うと、リズちゃんも笑う。
若い子ってかわいい。
「そうっスね!」
あ。
「ちょっと、ごめんねー」
そうそう、シアちゃんは今日は水槽の中にいてねー。
リズちゃんお借りしてます。
話題?でくるみちゃん、清水夫妻もお借りしました。




