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沢嶋のうろな工場生活

 沢嶋啓輔さわしまけいすけ二七才。

 精密制御設備のメーカー勤務。

 会社が八月にうろな工場を立ち上げた。工場を複数離れた場所で稼動させることにより、納品の速度、トラブル時の対応の迅速化、災害時の対応能力の維持を目的にしている。

 沢嶋啓輔は工場と本社の意思疎通を円滑に進めるために存在するマネージャーである。

 八月から現地パート職員の募集・教育。

 十一月からの本格稼動のために動いてきた。

 他にも数人正社員がいるが十月までは本社メインでうろな工場には実質、総務系社員二名。製造系社員二名設備管理企画系の社員が入れ替わり立ち代りで常に二名。

 マネージャーと工場長を含めればうろな工場の社員数は八名スタートだ。

 大型設備の設置が不十分で工場として回らないというせいもあるが。


「あー。うろ高が定時か通信制で学校やってれば良かったのになー。飛鳥くんを臨時受け入れしてくれたのはありがたいけど、このままじゃ一月には本社の方に戻らないと進級がまずいことになる計算らしいしなー」

「うろなじゃドロップアウトした生徒や、数年を経てからの復学生徒っつーのはあんまり数が揃わないから、採算の問題だろう」

 一緒に飲んでいた男が現実を突きつける。

「工場長」

 うろな工場工場長 双海(ふたみ)(つばさ)四一才現在独身だ。

「仕方ないな。いる間にそのオペレーター技能教育役としてがんばってもらうしかないだろ」


「それだけじゃないんですけどね」

 そう、雇用できたパートさんが思ったより少ない。


「いないわけじゃないんですよね、やっぱり一度行政の方にも相談ですかねぇ」




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