クエストのあとで
後は海ねぇの評価待ち♪
ホテルが見えてきた頃に、はたりと気がつく。
「あ。飯奢るって言ったのに奢れてねぇ!?」
空ねぇが面白そうに笑う。
「ファミレスでも入る?」
「ううん。いい」
んー。
「じゃあ、また次なー」
「え? うん。また次ね」
瞬間ためらった後、空ねぇが笑う。
良かった。なんかまずったかと思った。
別れて家に帰ってとりあえずのクエスト終了かなぁと千秋と喋る。
「空ねぇ、瞬間、ためらった気がしたからまずったかと思っちゃったよ」
ぐーっと、テーブルの上に腕を伸ばす。
「そぅ。また、デートするんだ」
「ほへ?」
「え? だって、また次って約束したんでしょ?」
「うん。次の機会に奢るって」
千秋が生ぬるい笑みを浮かべる。
「いっそクリスマスデート? だとしたら飲食店は予約する勢いでないとね!」
「え?」
出されたうどんは市販の粉末スープの味がした。美味しいんだけど、ちょっと物足りない。
後は、海ねぇがこれで条件を満たした。と、クエスト達成にしてくれるかどうかの評価待ち。かな?
デートプラン
秋のうろな高原紅葉狩りコース。
◇交通費 フリーパス購入で一人五百円。
◇食費 自販機ジュース&コンビニ中華まんその他商店街等での買い食い二人で三千円くらい。
◇その他雑費 特に発生せず。
◇メモ 紅葉華やぐ秋の行楽キャンペーンに便乗できたのでよりかかった費用は小さく。
晴れのあとの曇りだったので、シフォンワンピースとハイブーツスタイルでも決行。
「千秋ー。スヌードってなんなんだろうな」
「は? なにそれ?」
「うん。ファッション用語ってなぞが深いよな」
花柄のシフォンワンピにハイブーツ。ミニショルダーバッグにスヌード、ちらりと見えるイヤリングとかわいらしい空さんとデート。
横においた鎮のファッションメモはスリーレイヤードのカットソー デニムジャケットジーンズ(黒系)キャメルカラーのボディバッグ赤の幅広マフラーにかばんの中にコットンカーディガン。となっておりました。
私におしゃれセンスはありません!




