表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
195/823

10/26 ホテルの一室

「ねぇねぇ」

「書類、処理が進んでませんね」

 ホテルの部屋。実質缶詰部屋で書類に飽きた男はいつものように秘書に絡む。

「あした中学校でね、面白いことがあるらしいんだよ?」

「日曜ですよ?」

「そうなんだけどねー。確かな筋から聞いたネタだよ。侍の戦いが見られるかもしれないんだよ?!」

「はぁ」

 秘書の気のない返事に立ち上がりエキサイト。その際にちらみできた舌打ちはスルー。

「もしかしたら天狗とかも見れるかもしれないじゃないか! ジャージに唐草マントの天狗!」

「はぁ……」

「ところで唐草模様って泥棒がもってる包みの柄だっけ?」

「ネタが古いですね」

 秘書の突っ込みにもうじき四十だしね、とごにょつきつつ、続ける。

「ついでに小梅ちゃんって言う名前の座敷わらしを巡っての鬼とロリマゾの攻防らしいんだ!」

「なんですかそれはっ!?」

 秘書の驚愕を得た彼は得意げに指を振る。

「しかも座敷わらしちゃんの友達の白き妖精の出現確率が高いらしいんだ。これはゼヒ見てみたい!! ファンタスティック日本!」

「妙に具体的ですよね」

「情報は正確なのがいいと思うよ」

「はぁ」

「ところでね、」

「はい」

「妖怪と陰陽師ってたしか、倒すものと倒されるものの関係だよね?」

「そうだと思いますね。まぁ、使役するものとして下す。という思想も好まれますね。サブカルチャー情報ですけど」

「陰陽スパイの子も現場にはいるかもしれないんだ! 行かせてくれっ」

「おんみょーすぱい」

「魅惑だろう?!」

「仕事、詰まってますよ?」

「飽きたんだ。煮詰まってるんだー。日本ファンタジーを探しに行くんだー」















「ところでね、まじめな話」

「なんでしょうか?」

「一緒に見に行かないかい? 現地解散でオフにしていいから」

「野放しにしろ、と?」

「野放し。……ちょっと新鮮な響きだねぇ。仕事は片付けるし、警備も受け入れるから、君はお子さん達との時間を作ったほうがいいと真剣に思うよ」

 パサリと書類が追加される。

「公私混同はしませんよ」

天狗仮面サマ

清水先生夫妻

梅原勝也さん

雪姫ちゃん

芦屋さん

話題としてお借りしましたー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ