ブラックビート
赤ぶどうが終わったので、また黒ぶどうに戻りましょう。
去年も黒黒としていたブラックビート、もちろん今年も十分な着色を見せていました。
いくつかの農園で採取しましたが、最初に採ったIさんの農園では、さすが藤稔の子孫だけあって、藤稔までは行かなくてもやはり大粒の重量感のある房が特徴でした。750g程度。
もちろん粒も大きく、一粒25g程度もありました。糖度は17-18度。
果汁は藤稔よりは少な目。割とちょうどよい感じではあります。味は藤稔よりも甘みを強く感じます。巨峰のテーストも感じられます。それがずっと残るというよりは、やはりどこかすっと抜けていってしまう感じがあります。甘みの余韻を楽しむというよりは、噛んでいるときの甘味を味わうという感じでしょうか。
一方、Eさんの今年のぶどうは、ブラックビート・藤稔ともに小さめでした。房の重さは自体も350gと大きな房とは言えないものでした。粒の重さも12g程度。糖度は粒が小さいためか、少し高めの18-19度でした。
最後に、Tさんのところで採ったブラックビート。房は890gと大きいものだったのですが、粒に色がついていないものがあったりしました。こういうのは下から覗いてもなかなか判らないので、難しいです。残り物だった、ということもあるので、もしかしたら最初はもっとより良い品だったかもしれません。
粒の重さはEさんのと同様な12g程度。房の重さは粒の数によるものでしょうか。糖度は14-15度と低め。こちらは、今一つの外れ品となってしまいました。
個人的には、まだどうにもブラックビートの評価は定まりません。去年の糖度とか(自分の)評を見ると、どうも今年感じたものよりもより高い評価をしていたようです。今年はほかのぶどうが去年よりおいしかったことを考えると、今一つだったのかもしれません。また、農園や時期を選ぶ必要もあるのかもしれません。
今年も、好きか嫌いかの評価は保留に近い感じです。




