クイーンルージュ(おつとめ品)
種なし巨峰でもないかな、と思ってスーパーに行ったら。なんとおつとめ品が色々出ていました。
クイーンルージュ。高級ぶどうです。これもハウス品でしょうが。オリジナル値付けは4000円だったので、誰が買うんだろう、と思いながら見ていたのですが。なんとそれが500円!に。そりゃ、多少クオリティ落ちても買わないわけ行かないでしょ、って言うわけで買いました。
クイーンルージュは、シャインマスカットとユニコーンを掛け合わせたもの。ユニコーンは紫の長粒のぶどうです。前に書いたピッテロビアンコと似た形でしょうか。その特性を強く受け継いでいるように思います。
さて、まずはおつとめ品の取り扱いについて。ぶどうは日にちが経つと少し水気が失われて張りが少なくなってきます。でも、甘味などはあまり変わらないように思います。皮の渋みはもしかしたら少し強くなるかもしれませんが。
一番の問題は、実が破ける裂果や、軸から離れる脱粒により、果汁が漏れ出す事です。そうすると、カビの温床になって、どんどん食べられない実が増えてしまいます。つくカビは白カビが多いですね。ですので、時間が経ったぶどうの房は、よくチェックして悪い粒をより分けることが必要です。
そして、房のまま保存せず軸の根元で切って粒ごとに分離するのが良いと思います。大粒ぶどうはぱっつんぱっつんに育っていますので、粒同志の隙間をあけてやった方が楽に過ごせると思います。この際に、粒をもいでしまうのは、脱粒と同じことなので避けなければいけません。
これをジップロックとかに入れて保存したこともあるのですが、そうすると切った軸が他の実を傷つけることがあるようです。ですので、タッパーみたいな容器に、水切りのためのキッチンペーハーとかひいて、きちんと軸を上に向けて並べていくのがよさそうです。それをラップとかで覆って乾燥を避けたり。
質の悪い粒は、食べられる部分がある場合には、悪い部分をナイフで切断して良い部分だけをその場で食べてしまうのがよさそうです。
そして、食べる分だけ取り出して、軸をもいだ後、両手で挟んでころころと転がしながら流水で洗う。そうすると、プルームやあるかもしれない残留農薬も落とす事が出来そうです。
さて、クイーンルージュがどんなものかというと。
写真を撮る際に上下反転しているので、下の部分、重さでつぶれたりして汁が漏れ出してしまっているのが判るかと思います。クイーンルージュのおつとめ品は二パック買ったのですが、もう一パックはこれよりは大分良いコンディションでした。汁漏れがある品はなるべく避けた方がいいと思います。
もっとも、このコンデイションでも、本当に捨てなければいけない粒は2つ3つしかなく、全体の8割はそのまま食すことができそうでした。
房の重さは460g程度。正価なら、これで税別4000円です……
粒の感じはこんな。
ユニコーンの系譜を受け継いで、かなり濃い紫色、長粒の特徴を持っていることが判ると思います。粒の重さは13g程度。大粒種では普通か少し軽い程度。食感は、物凄くパリサク系。糖度は19-20度なんですが、実際には凄く甘い。なんというか、噛むたびに甘味が強くなり、それがずっと後味として残る、という感じ。酸味はあまり無し。ちょっととがった甘さと言えるかなあ。
なお、マスカット香はありません。甘さがある程度はシャインマスカット譲り、と言えますかね。
ということで。500円なら大満足。4000円出すのはちょっと…… という感じでした。
最近、甘いだけでは満足できなくなってきているかもしれません。贅沢な話。
以上、おつとめ品の取り扱い方も含めまして。




