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スチューベン

 時期外れなので、もぎ取りはありませんから、店売りの話。


 スーパーでスチューベンを売っているのを見つけて買ってみました。

 今年最初に八百屋でスチューベンを見かけたのは、9月ぐらい。ここでの買い物は、ひと月ほど前の11月初旬でした。さらに、この間、10日ほど前にも見かけたので買い物してみました。冷蔵性が良いそうで、かなり長い期間手に入るぶどうのようです。ただし、どこでも見かける、と言う訳ではないでしょうが。


 スチューベンは、品種自体は少し古い品種です。見た目は、まあデラウェアを

・粒を少し大きくして

・色を黒くして

・種を残した

 感じのぶどうです。

挿絵(By みてみん)


スチューベンは今でも好んで栽培されている農家さんがおられるようで、

https://www.steuben.jp/about.html

というスチューベン専用のページが作られていたりします。大体のことは、ここに書かれているのですが。


 さて、実際の粒の大きさというと

挿絵(By みてみん)

というように、一円玉より少し小さいぐらい。大粒ぶどうを見られると、やはり小粒に見えます。重みは3g弱程度。もっとも大粒のぶどうと比べると1/10ですかね。前にデラウェアと大粒ぶどうで重さが30倍違うかも、と書きましたが、実際には30倍まではいかないだろうなあ、と感じています。来年はデラウェアの粒の重さを実際に測ってみたい。

 糖度は、18度ぐらいでしょうか。まあまあ、普通に甘い方と言えると思います。


 スチューベンの食べ方は、先のページにもありますが、デラウェアと同様に指でぶしゅっと押し出して食べることになります。皮を手で剥くのはちょっと無理。そして大事なのは、実を押し出した後、もう一押しぶしゅっとすることです。実と皮の間の部分が最初は皮に残ってしまっていますが、この部分が実は一番甘い。これを食べないのはもったいないです。もう一押しすると簡単に口に入ってくるのでそれをまず味わって食べます。

 そしてスチューベンの特徴の種があること。種の周りは酸味が割とあります。ページには嚙まないで飲み込む、とありますが、やはりちょっと噛んで食べたい。中の種は意外としっかりしていて、飲み込むのは躊躇してしまいます。種を出すように嚙み割ると、最初の皮と実の間の強い甘さから、実の甘さに、そして種周りの酸味に、といわば味変が楽しめます。そういうのは、シャインマスカットにはあまりありません(シャインマスカットの子供達は、案外味の変化が楽しめるものがあります)。

 ページには、種の効用が書かれていますが、まあ栄養豊富と言っても消化できるわけではないでしょうからやはり口から出してしまうのが良いのではないかと。


 粒が小さいため、重い房ではありますせんが、値段が比較的安い(買ったものは税別で400円しないぐらい)ので、見かけたら一度お試しいただくのも良いかな、と思います。

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歌川 詩季さまからの頂き物です。
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