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ぶどうの記事とか

 さて、以上で2023年に採って来たり頼んだりしたぶどうの話が一通り終わりました。


 ぶどうの話を読んでいると、Chromeのトップニュースにもぶどうの話が多く出てくるようになりました。そのあたりについて、ちょっと思った事とか。


 今年のぶどうの出来がどうだったか、という点。全判に、今年のぶどうは出来が良い、特にシャインマスカットは甘い、という話をよく目にしました。うーん、どうなんだろう、と。

 今年のぶどうの出来は、ともかくも早かったと思います。もちろん暑さのせいです。シャインマスカットの値段が非常に下がっていたのは、この暑さのせいで過熟気味になってきて、それが一斉に出荷されたためではなかろうかという気がします。過熟気味であるために、糖度は高かったのではないかと。

 去年はあまり見かけなかった、完熟したシャインマスカットの話、というのも見かけることが増えてきました。味のバランスをどこに求めるか、というのは個人の好みも大きいのですが、酸味が少なく比較的単調な味わいになりやすいシャインマスカットでは、ただ甘ければいいというものでもないのではないかなあ、という気がします。

 紫のぶどうについては、店売りのものを見ても、やっぱり着色不良が見られる気がします。着色機構が違うという事で、ブラックビートはやっぱりいい色を出しますね。


 保存の仕方。軸で切るのは、切った軸が他の粒を傷つけるので良くない、という話が有りました。だから、粒をもいで、という話になっていたのですが、その結論はやっぱり違うと思います。粒をもぐとそこから菌が入りますし、漏れ出た果汁にも菌が繁殖しやすい。へたはつけたまま、というのがやはり良いと思います。

 ただ、軸が傷つけるというのは確かにあると思います。生産者が粒売りする時には、軸を奇麗に上に向けて詰め、他の粒を傷つけないようにしていたりもします。

 ここでは、へたギリギリのところで切る事を勧めてみます。もちろん、キッチンバサミではそんなにうまく切れないので、

挿絵(By みてみん)

みたいなハサミを使うと簡単に切る事が出来ます。そういえば、ぶどうの摘み取りで房を切り取るハサミも同じような品でした。


 保存性、冷蔵庫で一週間、冷凍庫なら一か月という話が有りますが、シャインマスカットは家庭用冷蔵庫でもこれよりかなり長持ちしそうです。これは、元々の果肉がしっかりしているため、という点もあるでしょう。良い冷蔵庫ならかなり長持ちするそうで、その分時期をずらした出荷もあるようです。ただ、軸を見れば時間が経っていることはすぐに判るでしょうけれど。

 長く保存するのであれば、やはり粒を切り取って、傷があるなど劣化のある粒は取り除き、別途早めに食べるなどした方がよさそうです。スポット状に黒いシミが出ていることが割とありますが、これはこのシミのところから劣化をしていくため、早めに食べてしまう方が良いです。


 皮の剥き方。トマトみたいに湯煎して水につけると皮がむける、という話が出ていました。あと、農水省からは爪楊枝を使った剥き方とか? ただ、湯煎はケーキとかで奇麗に向けた粒が大量に必要な場合は良いのでしょうが、普通に生食で食べる分にはあまり向いているとは言えません。食べるたびに湯煎するわけにもいきませんし。

 実は、今年食べたぶどうは、皮の食べられないぶどう含めて一粒も皮を剥くことはしませんでした。必要でも、粒のまま口に入れて、あとで皮だけ出す感じ。いや、やっぱりこれが一番楽です。皮から渋みが出るような房でなければ、こちらの方をお勧めします。


 美味しいぶどうの見分け方、という記事で、「脱粒の無いもの、軸が緑のもの、実が張っているもの、プルームがしっかりついているもの」(一部記憶曖昧)というものがありました。これは判断基準としては正しいです。ただ、それは新鮮なぶどうの見分け方であり、美味しいぶどうの見分け方とはいえないのです。

 腐っても鯛。美味しいぶどうはある程度鮮度が落ちても、やっぱり美味しいのです。未熟なシャインマスカットとか、美味しくないぶどうはいくら新鮮でもやっぱり美味しくないのです。美味しくないぶどうは選ばないようにしましょう。色づきという基準もあるのですが、紫ぶどうが黒になれるかどうか、という点については辛いものが出てきているので、ある程度の妥協は必要なのかな、と思います。


 来年は、もっと優しい気候で、ぶどうの実りもより豊かであったらなあ、と祈ります。

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歌川 詩季さまからの頂き物です。
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