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「お願い、『炎の宝珠』よ! その力で王子様を閉ざす氷を溶かしてちょうだい!」


 炎の宝珠が輝きだして、王子様を氷漬けにしていた氷が、みるみるうちに溶けていく。ほら、見たかしら? どんな分厚い氷だって、わたしの愛の力の前には溶けてなくなっちゃうんだから! えっ? 「いや、炎の宝珠の力じゃないか」ですって? うっさいわね、ちょっとは空気読みなさいよ!


 まぁいいわ、ほら、見て、王子様の氷ももうほとんどなくなって、あぁ、王子様が起きあがったわ! ちぇっ、最後はわたしのキスで目を覚ましてもらいたかったのに……。でも、よかったぁ♡ あぁ、王子様、ご機嫌麗しゅうございます♡


「ありがとう、助けてくれて! ぼくはカイ。悪い魔術師に魔法をかけられて、氷の中に封印されていたんだよ。でも、こんな寒くて恐ろしいところまで来てくれるなんて、お姉ちゃんすごい強くて優しいんだね」

「うふふ、もちろんよ♡ 王子様、ううん、カイ様のためなら、たとえ火の中水の中でございますわ♡」

「お姉ちゃん、ぼく、なんだか寒いよぉ……」

「そうだわ、ずっと氷に閉じこめられていたから、まだからだが冷えていらっしゃるのですわ! さ、わたしがカイ様を抱きしめて、温めて差し上げますから、どうぞわたしの胸に飛びこんでいらして♡」

「ありがとう、お姉ちゃん♡ あぁ、あったかい……それに、お姉ちゃんいいにおい……それに、なんだかドキドキしてるよ」

「もちろんですわ、だって、こんなにカッコイイイケメンとハグしてるんですもの……♡ あぁ、カイ様、もう絶対離しませんわ!」

「ぼくもだよ、お姉ちゃん! ……お姉ちゃん、あのね、ぼく、お姉ちゃんのことが……♡」

「カイ様……でも、その先はまだおっしゃらないでくださいまし。さぁ、このままわたしといっしょにダンスフロアを目指しましょう! そこでダンスパーティーが開催されますわ。そこで今の続きをお聞かせ願えませんか?」

「お姉ちゃん……わかったよ! ダンスパーティーで、ぼくの気持ちを伝えるね!」


 あぁ、なんて幸せなのかしら♡ さ、そうとなればあとは早くダンスフロアへ行かなくっちゃ!


※カイ様(男の子キャラ)が仲間になったわ♡ 仲間欄にカイ様(男の子キャラ)を追加してね♡

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