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『時の魔術師テンポラルの時間研究』は、開くことで完全に時間を止めることができる強力な本だわ! でも、その弱点として、時間を止めている間はずっと本を開いて持っておかなくちゃならない。でも、『時の魔術師テンポラルの時間研究』自体がすっごく分厚くって重い本だから、利用者は動きが制限される……それなら、この魔法よ!
「食らいなさい、プリティーウィッチ愛子ちゃんの必殺魔法、グラヴィティシール!」
「ふん、どんな魔法を使おうとも、『時の魔術師テンポラルの時間研究』を開きさえすればあんたは終わりよ! 時間さえ止めちゃえば、あとは他に本を出現させてしばっちゃえばいいんだもん! さぁ、しばり終えたらお待ちかねのお仕置きタイムにっ?」
ふふん、どうしたのかしら、里音ちゃん? 『時の魔術師テンポラルの時間研究』はもう使わないでいいの?
「ぐっ、ど、どういうこと? いくらなんでも、こんなに本が重いはずないわ! 開いた瞬間地面にドスンって落としちゃって、時間停止が解除されちゃうなんて……」
そりゃそうよ。わたしがさっき使ったグラヴィティシールの効果で、里音ちゃんの持ってる『時の魔術師テンポラルの時間研究』の重さを百倍にしたんだもん。もうまともに開くこともできないと思うわよ。
「ななな、なんですってぇっ! くっ、この……! さすがに作者ね、まさか魔界図書館の本の弱点を知り尽くしているなんて! でもまだまだこれからよ! さぁ、次はこの本を使わせてもらうわ! 出でよ『アクマールちゃんのジ・ゴ・クッキング』よ!」
あっ、まずいわ! あれは里音ちゃんが最もよく使う本だわ! 魔界の百つ星レストラン、『レストラン・アクマール』のコック、アクマールを呼び出す本よ! アクマールはとんでもなくパワフルな小悪魔っ娘で、しかも料理の知識も半端ないのよ! 並みの魔法じゃ太刀打ちできないわ! どうしましょう?
①悪魔に効くのは、悪魔祓いだって昔っから相場は決まってるのよ! 悪魔祓いの魔法を使うわ! 17ページへ
②目には目を、歯には歯を、地獄には地獄よ! こっちも地獄の悪魔を召喚してあげるわ! 44ページへ
③コックってことは、当然料理勝負じゃないとどうしようもないわ! こっちも魔界の百つ星コック、『魔人料理長』を召喚するわよ! 115ページへ
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