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 ……思い返せば、この三年間いろんなことがあったわねぇ……。入学式早々いきなり上級生と魔法対決に、魔法体育祭に魔法文化祭、進級をかけたクラス対抗魔法戦争、二年生にあがっても、下級生徒上級生からの魔法対決をはねのけて、修学旅行は魔法貴族との死闘も繰り広げて、三年生になったら進路相談という名の魔法武者修行、そして卒業式をかけての最後の魔法バトル……。本当に恐ろしいくらい濃い三年間だったわね(>_<) でも、それも今日でもう最後……卒業するとなると本当にさびしいわね。


 えっ、なんですって? 三年どころかものの数秒しか経っていないですって? うるさいわね、あんたたちも三年後の世界にぶっ飛ばしてやろうかしら(#^ω^) ……とにかく、とうとう卒業よ! 魔法学校の『オムジ』では、卒業証書の代わりに魔法使いのローブをもらえるの! うふふ、これでわたしも魔法使いよ!


 どう、似合うかしら♡ とってもかわいいハーマイオ……じゃなかった、プリティーウィッチ愛子ちゃんよ♡ わたしの魔法で、どんな相手もメロメロよぉん♡


「へぇ、面白いじゃないの。それじゃあわたしもメロメロにしてもらおうかしら」


 えっ、いったい誰? どこかで聞いたことある声がしたけど……って、あぁっ! まさか、あなたは……!


「わたしの名前は里音! 魔法の本を収めた魔界の図書館、魔界図書館の司書見習いの吸血鬼よ! あんたに魔法バトルを申しこむわ!」


 ななな、なんですってぇっ! ていうかまさか里音ちゃん? わたしの連載中の作品に出てくる、主人公の里音ちゃんなの?


「あんたみたいに、登場人物の女の子たちをいろいろエッチな目にあわせるような作者に、答える必要はないわよ! 今日という今日はいつものうらみを晴らさせてもらうからね!」


 ちょ、やめなさいよ! なんてこと暴露してんのよ! このゲームブック、下手すりゃわたしの童話だけをお読みになられている読者様だって読んでる可能性あるのよ! わたしが連載中の作品で暴走してることばらすなんて、『とってもかわいくっておしとやかな童話作家志望の愛子ちゃん♡』のイメージが損なわれたらどうしてくれんのよ!


「いや、もう今の発言でそんなイメージ吹き飛んだと思うけど……」


 うるさいうるさい! ひどいわ里音ちゃん、作者であるわたしにそんなひどいこというなんて!


「とにかく話を進めるわよ! もしわたしに魔法対決で負けたら、あんたもそのコック衣装全部脱いで、パンイチで土下座してもらうからね! お話の中でわたしにさせたみたいに!」


 ちょっ! させてないじゃないのそんなこと! ていうかやめて、もうこれ以上傷口を広げないで!


「とにかく行くわよ! 魔法バトルスタート! まずはわたしはこの本を出すわ!」


 ちょっと待ちなさいよ! 訂正してよ、健全なわたしの読者様たちが離れていっちゃうじゃないの! って、もうっ、ひどいわ里音ちゃん、本編で覚えときなさいよ(#^ω^)


 とにかく、里音ちゃんは魔界図書館の司書見習いとはいえ、その魔力と応用力は見習いなんてもんじゃないわ! 様々な効果を持つ魔界図書館の本を呼び出してくるだろうから、わたしもそれに対処できる魔法を唱えなくちゃ勝てないわよ! って、あれは!


「まずはこの本からよ! 『時の魔術師テンポラルの時間研究』よ! さぁどうするの?」


 あの本はまずいわよ、どうしましょう?


①あれって時間を止める魔法でしょ? そうなったらデートに間に合わなくなっちゃうわ! よし、それならデートの約束の時間を一時間ずらしてもらいましょう♪ 132ページへ

②時間を止められる魔法を使われるなら、時間の流れを変えられないようにする魔法を唱えるべきよ! 79ページへ

③時間を止められるとしても、『時は金なり』って言葉通り、お金で里音ちゃんを買収すれば余裕だわ! 120ページへ


※アイテム欄に『魔法使いのローブ』を追加してね♡

さ、それじゃあ選択肢を選んでそのページへ進んでね(^^ゞ

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