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 なめなめくじの恐ろしさは、お話を書いているわたしが一番知ってるわ! いつも書きながらゾクゾクしてたもん! ……なによその目は? えっ、なんですって? 「どんだけ変態なんだ」ですって? 里音ちゃーん、こっちにも敵がいるわよぉ! なめなめくじ追加でお願い! 追いなめくじ入りましたぁ♪


「ふん、バカ騒ぎしてられるのも今のうちよ! さぁ、なめなめくじの海におぼれちゃいなさい!」


 おっと、そうはいかないわよ! 究極魔法、塩対応(ソルトストリーム)


「なっ、そんな、うそでしょ! なめなめくじたちが、出現した瞬間に消えてなくなっていくわ! どうなってんの?」


 簡単な話よ、なめなめくじもしょせんはなめくじの一種なんだから、塩をかければちぢんで消えてしまう。そしてわたしの塩対応(ソルトストリーム)は、全身を細かな塩の粒子でおおって、いかなるなめくじの接触も一瞬で妨害、反撃するという、まさに究極の対なめくじ魔法なのよ!


「ていうかなんで対なめくじ魔法なんて知ってんのよ、普通に暮らしてたら絶対そんな魔法使わないじゃないの」


 これこそまさに作者補正、チート能力の一種よ! とにかくこれで、里音ちゃんの『治療に使えるなめなめくじ~こいつで治すくらいなら死んだほうがましだ~』も防いだわ! ……さぁ、万策尽きたようだし、そろそろ覚悟はいいかしら、り・お・ん・ちゃん♡


「ひぃぃっ! ちょちょちょ、ちょっと、近寄らないでよ! いやぁっ!」


 ふん、今さら命乞いしたって遅いわよ! ……さぁ、それじゃあ里音ちゃん、お約束通り、パンイチに、ううん、この際おヌードにひん剥かせてもらうわよ♡ たっぷり写真を撮って、写真集を出して、それを『みてみん』にはりつけて活動報告に載せて、ほんでもってバナーにして読者もガッポガッポ、ブクマ、ポイントガッポガッポ、そしてゆくゆくは書籍化作家に……♡


「そんなの載せたらノクターン送りはおろか、一発でアウトじゃないの!」


 ふふふんっ、そうやって上手いことわたしをおどして、許してもらおうと思ったって、そうはいかないんだからね! 『みてみん』うんぬんはもちろん冗談だけど、おヌードにするのは本気なんだから! さぁ、覚悟はいいかしら……?


「ひぃぃっ、ちょちょちょ、ちょっと待って、待ちなさいってば! 手をワキワキさせんのやめなさいよ! 待って、許して、お願い脱がさないで!」


 ほらほら、暴れないでってば! 大丈夫よ、ちゃんとパンイチすがたをたっぷり写真に収めたあとに、おヌードにしてあげるからね♡


「きゃああっ! 助けて、ルピーノ!」


 えっ、ルピーノ? ルピーノってまさか、あの超絶カッコイイ、背こそ低いけど超イケメンの、ルピーノ様じゃないでしょうね?


「なによあんた、ルピーノのこと知ってんの?」


 いや、知ってるもなにも、作者はわたしなんだから、もちろん知ってるわよ! やったわやったわ! ルピーノ様は実はわたしの大のお気に入りキャラだったのよ! あーん、一度でいいからデートしたいって思ってたのに、そんな素敵な殿方を紹介してくださるなんて、里音ちゃんは吸血鬼じゃなくて恋のキューピッドね♡


「誰がキューピッドよ、誰が! ていうかんなこといってたら、それこそ美緒にぶちのめされちゃうと思うわよ!」


 ふん、美緒ちゃんなんて恐るるに足らずだわ! あ、待って、あそこにいらっしゃるのは……!


「あーん、ルピーノさまぁ♡」

「なんだかムチビ……じゃなかった、里音に呼ばれた気がしたんだけど……」

「ちょっと、誰がムチビよ、誰が!」


 ほらほら、けんかしないの♡ それにしても、あーん、想像してた通りの、ううん、想像以上に超絶イケメンのとっても素敵な殿方だわ♡ 背こそけっこう低めだけど、世の中にはおねショタなんてジャンルもあることだし、わたしもいろいろ目覚めちゃいそうだわ♡


「なにド変態なこといってんのよ! 気持ち悪すぎるわ!」


 うるさいわねぇ、わたしがモテるからって嫉妬しないでほしいわね♪ それよりこの千載一遇のチャンス、逃すわけにはいかないわ! さぁ、いくわよ! うっふーん♡


「ルピーノ様、お願い、わたしといっしょにダンスを♡」

「ん、誰だお前は……? うっ、なんだか立ちくらみがしたけど……ハッ、なんて、なんて素敵な女性なんだ! 君のようなチャーミングなかたからダンスを誘っていただけるなんて、おれはなんて幸せ者なんだ! もちろん、喜んで……♡」

「どどど、どういうこと? なんでルピーノが、あんなド変態おばさんとダンスおどることになってるのよ!」


 ちょっと里音ちゃん? 今すっごく聞き捨てならない言葉が聞こえてきた気がするんだけど……(#^ω^)


「おい、ムチビ! おれの愛子になんてこというんだ!」


 おれの……愛子……♡ キャーッ! キャーッキャーッキャーッ(〃▽〃)ポッ ルピーノ様が、ルピーノ様が、おれの、愛子だなんて、いや~ん♡


「ルピーノ、だまされちゃダメよ! あのおばさんド変態なんだから! わたしたちが俊介からスカートめくられるお話ばっかり書いて、にやにやしながら喜んでるド変態よ! さっさと目を覚ましなさいよ!」


 ちょっとちょっとちょっと! あることないことふきこむんじゃないわよ! ルピーノ様、信じてはダメよ! くっ、こうなったら……うっふーん♡


「なんだか、またくらっとした感じがしたけど……。まぁいいや、さ、愛子、いっしょにダンスフロアを目指そう♡」

「もちろんですわ♡」

「ちょっとちょっとおかしいじゃない! ていうかさっきの、『うっふーん♡』ってもしかしてあれじゃないの? 色仕掛けっていうか、チャームの術でしょ!」


 ギクッ! ななな、なんのことかしら、わたしにはさっぱりわからないわ? さ、それよりルピーノ様、早くダンスフロアへ行きましょう♡


「そうだな、愛子♡」


※ルピーノ様(男の子キャラ)が仲間になったわ♡ 仲間欄にルピーノ様(男の子キャラ)を追加してね♡

※このまま「待たんかゴラァッ!」

「チッ、しつこいわね、ほら、あんたたちもさっさと行くわよ! あのうるさい吸血鬼から逃げるのよ!」


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