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「なにこれ、破魔の矢が、熱い……!」


 ローズの創り出した黒バラのオーラに呼応して、持っていた破魔の矢が燃えるように熱くなった。でも、いやな熱さじゃない。むしろ、勇気づけるような、温かくて優しい、そう、これはまるで……。


 ――ぼくたちが、いっしょだよ――

 ――わたしたちが、いっしょよ――


 なんだろう、声が聞こえる。この声は、そうだ、聞いたことがある。これは、みんなの声だわ。なろうキングダムで出会ったたくさんの人たち。みんな温かくて優しかった。この破魔の矢には、その光がこめられているんだ……!


「ふんっ、そんなこけおどしの光る矢なんかで、なにができるっていうんだい? あたしの最強魔法、『悪女の黒バラ』で吹き飛んじまいな!」


 そうだわ、破魔の矢だけじゃ、どうにもならないのに……えっ、これは……。


「なっ、いつの間に弓を?」


 わたしの手に、同じように光り輝く弓が現れた。聖なる弓だ! これで破魔の矢を撃てるぞ! さぁ、みんなの気持ちを、みんなの思いを、みんなの温かな優しさを全部背負って……今、破魔の矢を放つわ!


「くぅっ、負けるか、行けぇぇぇっ!」


 ローズも悪女の黒バラを放ってきた! 破魔の矢と悪女の黒バラがぶつかり合って、白と黒の目もくらむような閃光が! うぅ、すごいエネルギー……どうなったの?


「う、うぅ、うぐぐぅ……うぎゃあああああっ!」


 悪女の黒バラがつらぬかれて、とうとうローズを吹き飛ばした! やった、勝ったんだわ! わたしの勝ちよ、やったぁ!


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