表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/140

3ページ

 ……思い返せば、この三年間いろんなことがあったわねぇ……。入学式早々いきなり上級生との料理バトルに、料理体育祭に料理文化祭、進級をかけたクラス対抗料理戦争、二年生にあがっても、下級生と上級生からの挑戦をはねのけて、修学旅行は料理四天王との死闘も繰り広げて、三年生になったら進路相談という名の料理武者修行、そして卒業式をかけての最後の料理バトル……。本当に恐ろしいくらい濃い三年間だったわね(>_<) でも、それも今日でもう最後……卒業するとなると本当にさびしいわね。


 えっ、なんですって? 三年どころかものの数秒しか経っていないですって? うるさいわね、あんたたちも三年後の世界にぶっ飛ばしてやろうかしら(#^ω^) ……とにかく、とうとう卒業式よ! 料理学校の『食輪(グルメ・オリンピア)』では、卒業証書の代わりにコックの衣装をもらえるの! うふふ、これでわたしもコックさんよ!


 どう、似合うかしら♡ とってもプリティなクッキンアイド……じゃなかった、ラブリーコック愛子ちゃんよ♡ わたしのお料理で、どんな相手もメロメロよぉん♡


「へぇ、面白いじゃないの。それじゃああたしもメロメロにしてもらおうかしら」


 えっ、いったい誰? どこかで聞いたことある声がしたけど……って、あぁっ! まさか、あなたは……!


「あたしの名前はブリュンヒルデ! 戦乙女ヴァルキュリアの末裔で、神の兵士であるエインヘリャルたちに料理をふるまいし、伝説の料理人よ! あなたに料理バトルを申しこむわ!」


 ななな、なんですってぇっ! ていうかまさか、ヒルデちゃん? わたしの連載中の作品に出てくる、ポン子ちゃんのクラスメイトの、ヒルデちゃん?


「あなたみたいに、登場人物の女の子たちをいろいろエッチな目にあわせるような作者に、答える必要はないわ! 今日という今日はいつものうらみを晴らさせてもらうんだから!」


 ちょ、やめなさいよ! なんてこと暴露してんのよ! このゲームブック、下手すりゃわたしの童話だけをお読みになられている読者様だって読んでる可能性あるのよ! わたしが連載中の作品で暴走してることばらすなんて、『とってもかわいくっておしとやかな童話作家志望の愛子ちゃん♡』のイメージが損なわれたらどうしてくれんのよ!


「いや、もう今の発言でそんなイメージ吹き飛んじゃったと思いますけど……」


 うるさいうるさい! ひどいわヒルデちゃん、作者であるわたしにそんなひどいこというなんて!


「とにかく、話を進めさせてもらうわよ! もしあたしに料理対決で負けたら、愛子先生もそのコックの衣装全部脱いで、パンイチで土下座してもらうからね! お話の中であたしたちにさせたみたいに!」


 ちょっ! させてないじゃないのそんなこと! ていうかやめて、もうこれ以上傷口を広げないで!


「とにかく行くわよ! 料理バトルスタート! まずは前菜を作ってもらうわ!」


 ちょっと待ちなさいよ! 訂正してよ、健全なわたしの読者様たちが離れていっちゃうじゃないの! って、もうっ、ひどいわヒルデちゃん、本編で覚えときなさいよ(#^ω^)


 とにかく、始まってしまったものはしかたないわね。こうなったら絶対料理バトルでぎゃふんといわせて、ヒルデちゃんのほうこそパンイチで土下座させてやるんだから! そのためにも、どんな料理を作るか考えないといけないわね。料理さえ完成させれば、『食輪(グルメ・オリンピア)』を卒業したわたしにとって、ヒルデちゃんなんて敵じゃないわ! さぁ、まずは前菜、なにを作ろうかしら?


①肉汁あふれる最高級A5ランクの牛フィレ肉を使った、牛フィレ肉のポワレよ! 31ページへ

②見た目もとっても愛らしい、カラフルなトマトのカプレーゼよ! 118ページへ

③濃厚な香りと甘さに身もとろける、マスカルポーネのティラミスよ! 131ページへ


※アイテム欄に『コックの衣装』を追加してね♡

さ、それじゃあ選択肢を選んでそのページへ進んでね(^^ゞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ