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「金魚すくいのコツは、すばやく、そして慎重に! これさえ守れば、どんなデメキンちゃんも……!」


 デメキンちゃんが水面に浮かんできたのを見計らって、わたしはポイを斜め45度に水面に入れた。そのままデメキンちゃんをポイに乗せて、一気に浮上! って……あぁーっ! うそぉ、ポイが破れちゃって、デメキンちゃんが逃げちゃったよぉ……(>_<)


「あー、残念だったなぁ、ねぇちゃん。ま、惜しかったぜ」


 うわーん、そんなぁ、あと少しだったのにぃ……! ねぇ、おじさん、おまけでデメキンちゃん……。


「また今度挑戦してくれよな!」


 ダメだわ、おじさんもう見向きもしてくれないよぉ……魔法が切れちゃったんだわ。……あ。


「ちちち、違うのよ、魔法とかそんなズルなんてしてないのよぉ!」


 さけびながら、わたしは急いで縁日をあとにした。うぅ、恥ずかしいよぉ……(>_<)


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