表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

137/140

136ページ

 大人の魅力あふれるスーツを着たジークフリート様と、さっき着替えておそろいのレディーススーツの衣装を着たわたし♡ あ~ん、なんてお似合いなのかしら♡ ほら見て、ダンスフロアで踊っているみんなの視線が、いっせいにわたしとジークフリート様に……♡


「愛子、大丈夫かい? 上手く踊れてるかな?」


 あーん、ジークフリート様ぁ、わたし、うまくステップがふめませんわぁ♡ ジークフリート様がリードしてくださいまし♡ ダンスだけじゃなくって、心も、からだも……♡


「あはは、もちろんそのつもりだよ、愛子♡」


 あーん、なんて幸せなのかしら♡ なんかダンスフロアのすみっこから、ヒルデちゃんの今にも殴りかかってきそうな表情がチラッと見えたけど、気のせいよね♪ うふふ、この幸せが、これからもずっと続きますように……。


「残念ながらそんなことにはならないわよ!」


 えっ、なに今の声は? って、誰よあんた!


「あたしの名前は由起子! ホラーの(自称)女王の由起子よ! あんたのもう一つの人格よ!」


 ちょ、なにいってんのよ、もう一つの人格って、えっ? もう理解が追いつかないんだけど!


「とにかくあたしは、あんたが幸せになって筆をおくことをよしとしない、超ドSな性格でね、さ、お兄さん、こっちに来なさい!」

「うわっ、やめろ、離せ、愛子ぉぉぉ!」


 ちょちょちょ、やめなさいよ! ジークフリート様を離しなさい!


「このお兄さんを返してほしかったら、必死にお話を書きまくることね! それであたしが認めたときに、あんたの彼氏を返してあげるわよ、オーッホッホッホ!」


 ちょ、こらっ、待ちなさいよ! 待たんかゴラァッ!


「オーッホッホッホ!」


 ――こうして黒い森の魔法使いさん主催の、お誕生日パーティーは幕を閉じました。パーティーは終わっても、わたしの執筆(冒険)はまだまだ続きそうです。そしてそれは、このゲームブックを見事クリアしたあなたも――


※最後までお読みくださいましてありがとうございます(^^♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ