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「こんにちは、愛子さん。わたしのパーティーにようこそ。お屋敷の主、黒い森の魔法使いだよ」
良かったぁ、やっとで黒い森の魔法使いさんと会えたよぉ(*^_^*) ここに来るまでに、ホントにいろんなことがあったわね、大変なこともあったけど、でも、楽しいこともいっぱいあって、本当に素敵な冒険だったわ♪ あ、もしかしてもうパーティー始まってるのかしら?
「うん。ほら見てごらん、もうすでに何組か、フォークダンスを踊っているよ」
うわぁ、ホントだ、素敵……(^^♪ こうして見ているだけでも、たくさんの制服があるのね♪ 特にやっぱりわたしと同じで女子高生の制服はとっても華やかだわ♡ ……なによその目は……いいじゃないの、心は女子高生なんだから(#^ω^)
それ以外にも、いろんな職業の制服もあるし、それぞれがいろんなジャンルで輝いているわ(*^_^*) どのお話も、制服のかわいらしさ、かっこよさに負けないように、なんて生き生きと輝いていて、ときに甘く、時にほろ苦く、たくさんの人生模様が詰まっているのね♪
「そうさ、制服を着れば魔法が使える、制服を着れば夢を見られる、ユニフォームには思い一つに。……だけどもそこにお話がなければ、それはマネキンに服を着せているのと同じことだ。そしてそれは、このなろうキングダムにもいえることだ。見てごらん」
わっ、いきなり大きなスクリーンが現れて、それにたくさんの風景が現れたわ! どれもこれもすべて……このなろうキングダムの風景だわ!
「ほら見てごらん、似通った景色ばかりが映るところもあるし、バラエティに富んだ景色が映るところもある」
ホントだ、いろんな景色があるのね。確かあの似通った景色ばっかりのところは、テンプレートっていうんだよね? わたし、お話を型に乗せて書くのはちょっと、あんまり得意じゃないの……。
「だけど見てごらん、その景色を描く人たちを。型に乗せていても、そこに自分だけの風景を描こうと、必死になってお話を作っているだろう?」
うん、黒い森の魔法使いさんのいう通りだわ、みんな、お話に心をこめて描いている……。
「様々な景色が見えるところもまたしかりだ。つまりお話というものは、制服と同じで、着こなす人がいなくては成り立たない。それこそがこのなろうキングダムに住む、わたしたち作者だ。作者の数だけお話があり、作者の数だけ制服がある。オリジナルを求める人も、テンプレに乗せて書く人も、どちらもそこになんとかして着こなそうという心意気がある。……愛子さんには、その心意気があるかな?」
う……。わたし、お話を書くことだけに意識をとられてて、ちゃんと着こなせているかなんて考えてなかったわ。制服も同じ、いつしかヨレヨレになって、お腹周りもだんだんキツくなって、それを言い訳にセーラー服も着なくなって……えっ、なんですって? 「そりゃ年だからセーラー服なんて着ないだろう」ですって? いい話してんだから出てくんじゃないわよ(#^ω^)
ともかくわたし、ちゃんと制服を着こなそうなんて考えてなかった。ただただ、制服をたくさん仕立てて、それだけで満足してた。着る人のことも、見る人のことも考えてなかった……。
「でもほら、見てごらん。わたしのパーティーに参加する人たちを。みんな生き生きと輝いているだろう? みんながわたしのパーティーを、最大限楽しもうと思っているからだよ。大事なのは楽しむことだ。制服を着る作者たちも、鑑賞する読者たちも、みんなが楽しむことだよ。……それを忘れずにいてほしかったから、わたしはこのパーティーを開いたんだよ」
黒い森の魔法使いさん……! うん、わたし、もっともっと楽しんで書くわ! みんなが楽しめるような、素敵な制服を仕立てるよ(*^_^*)
「うん、その意気だよ! ……ところで愛子さんは、いったい誰とダンスを踊るのかな?」
あっ、そうだったわ、うふふふ、それはね……♡
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②イサム様と踊るわ♡ 135ページへ
③ジークフリート様と踊るわ♡ 136ページへ
④ルピーノ様と踊るわ♡ 137ページへ
⑤ギュスターヴ様と踊るわ♡ 138ページへ
さ、それじゃあ選択肢を選んでそのページへ進んでね(^^ゞ とうとうエンディングよ(*^_^*)




