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デートもそうだけど、やっぱり待ち合わせ場所にはちゃんと時間通りに、ううん、せめて集合時間の10分前にはついておかなくちゃいけないわよね♪ 自慢じゃないけど、わたし待ち合わせの30分前に着くようにいっつも調整して家を出てるのよ。……でも、すんごく方向音痴だから、知らない場所での待ち合わせだったら、結局迷いに迷って遅刻したりするんだけど……(;_;)
「いや、そんなこと知らないわよ……。ていうかデートの時間をずらそうがなにしようが、時間止められたら意味がないと思うんだけど」
あっ、あれ、え、うそ、なんで? いつの間にしばられちゃってるのΣ(・□・;)
「あんたがわけわかんない話してる間に、『時の魔術師テンポラルの時間研究』を開いてしばったのよ。でも大変だったわよ、あんたなら知ってるだろうけど、『時の魔術師テンポラルの時間研究』は、時間を止めておきたければ、ずっと本を開いた状態で手に持っておかなくちゃならないんだけど、めちゃくちゃ分厚くって重いのよ。おかげで肩がめちゃくちゃこっちゃったけど、うまいこと別の本を呼び出してからあんたをしばってやったわ」
そそそ、そんなぁっ! たたた、助けてぇ!
「さ、それじゃあしばってやったわけだし、お待ちかねのお仕置きタイムと行きましょうか♪」
ちょちょちょ、ちょっと待って、ね、待って! 里音ちゃん、落ち着いて! だいたいわたしは悪くないわよ! 里音ちゃんにいろいろセクハラしてるのは、主人公の俊介じゃないの! わたしは別にスカートめくったり、パンイチにしたりしてないじゃないの! ね、ね、ね、お願い、許して!
「わたし知ってんだからね! あんたそういうエッチなシーン書いててめちゃくちゃいやらしいにやけ顔になってて、家族にドン引きされてたじゃないの!」
ちょ、やめて、その話やめて! 刺さるから、胸に刺さって抜けなくなるから!
「とにかく覚悟しなさいよ! あんたも同じ目にあわせて、俊介に引き渡してやるんだから!」
ヒィィッ! ちょちょちょ、待ってぇっ! 俊介に引き渡されたら、きっといやらしいことされちゃうわ! 待って、許して、脱がさないでぇぇっ♡
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