表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

121/140

120ページ

「ほーら、里音ちゃーん♪ 優しいお姉さんがお小遣い上げるから、お姉さんの時間を止めたりしちゃダメですよぉ♪」


 うふふふ、うまくいきそうね♪ 里音ちゃんったら、すっごくもの欲しそうにわたしの持ってる千円札を見ているわ。それにしても、ずいぶんと安上がりよねぇ、まさか千円でうまいこと釣れそうだなんて。でもまぁいいわ、とにかく上手いこと注意をそらして、その間に魔法で里音ちゃんの動きを封じたら、あとはこっちのもんよ! たっぷりパンイチにしていやらしい写真を撮って、それを『みてみん』にはりつけて活動報告に貼って、読者をモリモリ増やして、そしてゆくゆくは書籍化作家に……♡ って、あれ?


「いったいどんな妄想してんのよ……。『時の魔術師テンポラルの時間研究』使わなくてもすきだらけだったわよ」


 あっ、わたしの持ってた千円札が、いつの間にかなくなってる! ていうかちょ、里音ちゃん、それ、まさか……わたしの財布じゃんか!


「なーんだ、一万円札入ってないじゃないの。まったくしけてるわねぇ」


 ううう、うるさいわねっ! しかたないでしょ、いろいろ買い食いしてたらなくなっちゃったんだから!


「あんたそんなことしてるから、最近お腹周りが気になってきてるんじゃないの?」


 ギクッ! ううう、うう、うるさいうるさい! こうなったらわたしの魔法でこらしめてあげるんだから!


「へぇ、そんな状態でどんな魔法を使うつもりよ?」


 そんな状態ってなによ……って、なにこれ、なんで? いつの間にしばられちゃってるのΣ(・□・;)


「あんたがわけわかんない話してる間に、『時の魔術師テンポラルの時間研究』を開いてしばったのよ。でも大変だったわよ、あんたなら知ってるだろうけど、『時の魔術師テンポラルの時間研究』は、時間を止めておきたければ、ずっと本を開いた状態で手に持っておかなくちゃならないんだけど、めちゃくちゃ分厚くって重いのよ。おかげで肩がめちゃくちゃこっちゃったけど、うまいこと別の本を呼び出してからあんたをしばってやったわ」


 そそそ、そんなぁっ! たたた、助けてぇ!


「さ、それじゃあしばってやったわけだし、お待ちかねのお仕置きタイムと行きましょうか♪」


 ちょちょちょ、ちょっと待って、ね、待って! 里音ちゃん、落ち着いて! だいたいわたしは悪くないわよ! 里音ちゃんにいろいろセクハラしてるのは、主人公の俊介じゃないの! わたしは別にスカートめくったり、パンイチにしたりしてないじゃないの! ね、ね、ね、お願い、許して!


「わたし知ってんだからね! あんたそういうエッチなシーン書いててめちゃくちゃいやらしいにやけ顔になってて、家族にドン引きされてたじゃないの!」


 ちょ、やめて、その話やめて! 刺さるから、胸に刺さって抜けなくなるから!


「とにかく覚悟しなさいよ! あんたも同じ目にあわせて、俊介に引き渡してやるんだから!」


 ヒィィッ! ちょちょちょ、待ってぇっ! 俊介に引き渡されたら、きっといやらしいことされちゃうわ! 待って、許して、脱がさないでぇぇっ♡


※このまま66ページへ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ