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「そーっと、そーっと……ポイが破れないように、なるべく水平に……」
デメキンちゃんが水面に浮かんできたのを見計らって、わたしはポイをすべらすように水面に入れた。そのままデメキンちゃんをポイに乗せて、波を立てないように、なめらかな動きでデメキンちゃんをお椀の中に入れたわ! やったぁっ!
「おぉっ! ねぇちゃんやるじゃないか! さすがは金魚すくいの女王だぜ!」
えっへへーん(*^_^*) ま、ざっとこんなものよ♡
「それじゃあデメキンを……といいたいところなんだが、残念ながら持ち帰ることはできないんだよ」
えっ、そうなの? えー、残念……。
「そのかわりといっちゃなんだが、ほれ、これをやろう」
え、なにかしら? これ、デメキンちゃんのキーホルダー?
「そいつは『デメキンのお守り』って呼ばれてるアイテムさ。水難から守ってくれる優れものだぜ」
そうなんだ、でも、かわいいしありがとう♡ だけど、デメキンちゃん飼いたかったなぁ……。まぁ、しかたないよね。それじゃあデメキンちゃん、またね♡
「さぁ、それじゃあ先に進むわよ! イサム様、待っててね!」
※アイテム欄に、『デメキンのお守り』を追加してね♡
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