ご主人さまはちょっと強引
「うっ」
彼が短くうめいたその次の瞬間、あたしは首輪のリードを急に後ろに引っ張られた。
「はぐぅっ」
息ができない。
次の瞬間、あたしは目の前が真っ暗になる。
「バチンっ」
あたしは頬を打たれて目を覚ます。
「もう、怖かったの、ご主人さまったら強引なんだもん」
泣きじゃくりながら抗議するあたしに、彼はやさしくキスしてくれた。
嬉しい。
不満がいっぺんに吹き飛んでしまう。
あたしは感謝を込めて彼のおみ足に頬ずりしてキスしたり、なめ回したりしてじゃれ付く。
「ドシン」
突然、彼はあたしをベッドからけり落とす。
「お許しください、ご主人さま」
いつまでもベッドでじゃれついていたあたしがいけないんだわ。
あたしは床にマットをしいて横になる。するとご主人さまが毛布を投げかけてくれた。
お優しいご主人さま。有難うございます。
夜が明ける前にあたしは目を覚ます。
朝食の準備とご主人さまのお弁当の用意をしなくちゃ。
あたしは張り切ってエプロンを羽織る。
今日は和食にするわ。
焼き魚にお漬物、お味噌汁・・・
できあがったお味噌汁の味見をしていると、
「はうっ」
いつのまにか後ろにいたご主人さまにエプロンをめくられた。
「あん、もう、ご主人さまのえっちぃ~」
ウフフっ、本当は嬉しい、裸エプロンは計算のうちなの。
愛しています、ご主人さま。
【ベッドからの蹴り落とし】
ご主人さまにベッドから蹴り落とされて、妻は床で寝ます。
なお、日常的にも女性は床で就寝します。
女性がベッドで朝まで寝ることは、贅沢で非常識なこととされています。




