表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術屋のお戯れ  作者: 神無 乃愛
魔術屋と巨大企業

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/63

重なり

切るところ間違えてます(・・;)

短めです


「……で、俺が呼ばれた理由を知りたいんだが」

 一人蚊帳の外だった男、紅蓮が呆れつつも口にした。

「ぶっちゃけ、俺らの方で情報集めるが……問題は禁忌の取り扱いになる」

「杏里の言う通りだ。下手にチカラのない輩が関わると飲み込まれるパターンもある、というのが分かったからな」

「なんだそれ」

 そういうことであれば、通常夏姫は戦力外になるはずなのだが。

「白銀の呪術師とすぐに連絡の取れる使い魔に加え、もう一体の使い魔も高位の魔物かもしれん。悪いが、お前を前線から外すというのはあり得ない」

 形としてはすまなそうに樹杏が言う。ただ、それは死者の国でも言われていたため、夏姫に否とは言えない。


 むしろそれどころか。


「椎名の巫女が行方不明になっているのと、禁忌の術に何かしら関わり合いがあるのではと、門番が言っていたね」

 聖がこともなげに言う。


「白銀の呪術師、つかぬ事を聞くが」

「一応、聞いてすぐ来たのだが」

 このような話は隠しておくべきではない。それは門番も聖も一致した意見だった。

「ってぇこたぁ、だいぶ前に禁忌が盗まれていた可能性がある、と」

 当事者に近い杏里の方が立ち直りは早かった。

「ヤバいどころの話はねぇのな。気づくのが遅くねぇ?」

「もう一つの禁忌『時戻し』も使われていた、というか発動したから気づいたのだそうだ」

「……よくぞあそこから盗めたな」

「だからこそ、裏で糸を引く輩がいてもおかしくない、という仮説を外せないわけだ」

 杏里の言葉に、聖はこともなげに言う。それだけで、ただでさえ顔色が悪くなっていた面子の顔から、血の気が引いていく。


「魔女の系譜も被疑者か」

「早い話がね」

 ようやく絞り出した樹杏の言葉を、聖は一切否定しなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ