まぁ、飲めや。
誤字報告ありがとうございます。
携帯で書いていますが、
おっさんの指では隣を押したり
カサカサで反応したかったり、
注意力が無かったりでご迷惑をお掛けしています。
皆様、こんにちは
もう、いい加減、ダンジョンから出たくなっている、
アルドです。
最下層のボスを倒したのですが、転移陣部屋とマスタールームまで遠い遠い!
馬車を出すか迷うが、色々な液体を流し泣きわめいているヤツを間違っても愛妻号に乗せたくない。
疲れた、めちゃめちゃ疲れた。
ルーベンスの二枚の絵が観れたら、パトラッシュとお空に駆け昇るかもしれない程に、体力と精神力をゴリゴリに削られたよ。
やっと転移陣部屋に着いた時には、皆静かになってしまい、
黒ギャルは泣き疲れて眠っていた。
途中余りにも可哀想になり、ミレディさんにお願いして一般的な拘束に変えてもらい、自分で涙をゴシゴシと拭えるようになるが油性ペンは薄れていない。
これが、工房の技術力か!?
安らかな寝顔だが、
落書きのせいで、こっちを見つめたままなのが、また…腹が立つ…。
追加で何か書いてやろうか?
転移陣の上に宝箱があった。
一つだけだ、
三匹の階層主を倒したのに一つだけ…
割にあわない、かといって有るか無いか解らない宝箱を探しに前の転移陣の部屋まで帰るのはアホくさいし…
諦めるしかないな。
安全確認後に宝箱を開ける。
中から一冊の本がでてきた。
「教えて!キッドせぇんせぇい!!」
キッド君が鑑定をかけると、
「知識のグリモア」
「名前と能力の詳細を知っているスキルカードを三つ作成出来る(一度のみ)」
以上です。
と報告が入った。
なにそれ?!
激当たりじゃん。
三匹分なの?ねぇ、三匹分なの。
俺が、こんなに運が良いわけないよね。
正当な対価だよね?
少し不安になりながら転移陣の登録を済また。
もう、体も精神もくたくたで、
もう、キャンプセット出して寝てしまおうかな?
と考えていたら、
「ようこそ冒険者の諸君」
と言いながらステッキを持った、
イケオジダークエルフが奥から出てきた。
「貴方が、ダンジョンマスターですか?
もしも、そうなら高齢者で階段がキツイ発言は嘘になりますね。
サブマスターの件も有りますし、イゴールさんからの提案で、メインダンジョンのマスターには力での制圧は避けていますが、そちらがその態度なら、
我々もその様に対応せざるを得ませんが?」
焦るダンジョンマスター
「待て待て、待ってくれ。
母上が神界に輿入れされる時に管理システムとしてダンジョンを作った六千年前からダンジョンマスターをして居るので、正真正銘高齢者だ。
それに、ボス戦についてはサブマスターの暴走だ。
それについては、謝らせてくれ。
我が娘がすまない。どうか怒りを納めてくれはしないだろうか?」
娘なんだね。
深々と頭を下げるダンジョンマスター。
「この通りだ。」
頭を下げた目線の先に、キバさんが荷車を引っ張って、娘と対面させてあげた。
眠った娘と目が合う。
ダンジョンマスターは耐えている
寝ている娘は頬っぺたをポリポリしたのちメガネをクィっとした。
油性ペンの瞳は親父を見つめたままだ。
「ブふっ」痛恨の一撃
ダンジョンマスターは膝から崩れた。
キバさんの勝利
ダンジョンマスターは必死で娘で笑うのだけは我慢しているが、話が進まないので、
「ダンジョンマスター、もう結構です彼女に制裁は受けてもらっていますので、」
ダンジョンマスターは娘から目をそらし心の平穏を取り戻し話始めた。
「君達が許してくれたのなら有難い、
今後の話をさせてほしい。」
父親の声が聞こえたからか黒ギャルが、目を覚ませた。
「ん。あれ?お父様?」
ダンジョンマスターは不意に呼ばれ娘の方を向いた。
警戒心ゼロで…。
「これ、人前ではお父様で…
ぶっ…… ぶわっははははははぁ!」
ゴルゴ眉毛でチョビヒゲの娘が不思議そうに見つめていた
その後
続きは、御茶でもしながらにしましょう。
となったが、ダンジョンマスターは自分の腿をツネって、ずっと我慢をしながら話を続けていた。
余りにも観てられないから、ディアマンテさんに手鏡を渡しネタばらしをし、
ダンジョンマスターには、ハイポーションをスッと渡し
「まぁ、飲めや。」
と肩をポンと叩いて、暫く席を外し必死でぬるま湯や石鹸を使い、油性ペンの耐久力と戦うディアマンテさんを眺めていた。
読んでいただき有り難うございます。
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次回、 エルフの王様に逢いたい を お楽しみに。




