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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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ダンジョンの奥深さ

ダンジョンがまだ続きます。

戦いっぱなしのアルド君達に休息の日は、

訪れるのか?





60階層をキッド君の一撃で突破した、アルドです。


ぶち抜きの5階層分、やる事がないから採掘しながら60階層まできました。


デカイ鳥の巣の中に大きな魔石があり、シルバーさんのスカイウォークで巣の中に上から侵入し魔石を拾う。

十畳ほどある巣に一体どんな敵が居たのか今は知る術がない。


転移陣の部屋に入り宝箱を確認する。

「ダンジョンのレア宝箱」

「罠無し」

「鍵不要」


ん?レアですと?


今回の功労者、キッド君に開けて貰う。


「ご主人様、いいんですか?」


と、恐縮しながら開けた宝箱には。

台座に乗った水晶玉が入っていた。


おしえて!鑑~定~先生ぇ~。


「記憶の水晶」

「水晶に手をかざしてイメージすれば、その事にした関した使用者の記憶を投影する。」


おぉ、凄い…のか?


とりあえず一度試してみる。


俺は、前世の事をイメージして、水晶を発動させた。


一度発動したら違う物事を投影しない限り、ずっとイメージしなくても、使用者は魔力を流すのみで、再生・一時停止などレコーダーみたいな機能を使用し説明が出来る親切設計だった。



俺は、

「異世界から来た男」講座をゴーレムチームにしたのち、第二部「旅立ちと目的について」の説明を行った。


ゴーレム達からの「異世界はどんな所ですか?」等の質問に、街並みや旅行で訪れた地方、テレビの映像などを投影した。俺の記録スキルと相性が良くて臨場感の有る映像でした。


その後、映画を一本流してみた。

ゴーレムチームは大興奮!


俺は、全部終わったら映画館やっても食って行けそうだな。


と考えながらセーフティーエリアで眠りについた。



翌朝、ミレディさんの料理の音で目が覚める。

初めのうちはミレディさんのアイテムボックスが小さい為に食材は俺が管理していた。ミレディさんのアイテムボックスのレベルが上がり、「時間停止」も付いたので、食材の一部を渡してある。


「これで、マスターを起こさずに朝食が作れマス。


アナタ、起きて!ご飯よ~。


が出来るのデス!」


と喜んでいた。アイテムボックスの急な成長をみて、「経験の指輪」は凄いと感じた。


相変わらず、鼻唄を歌いながら朝食を作っているミレディさん、昨日の映画のテーマソングを繰り返しながら楽しそうだ。


そしたら、念話でキバさんもつられて歌いだし、キッド君とシルバーさんもノッてきた。


大合唱である。


ゴーレムも鼻唄歌うんだ。

と感心しながら起きることになった。


さて、準備もばっちりで、61階層に突入するとそこは…花畑だった。


あれ?死んだのかな?


と、一瞬思ったくらい、キレイな花が咲き乱れていた。

そこに、蝶々や蜂が楽しそうに飛び回っている…って、


遠近感おかしくないか?


こっちに近づく蜂や蝶々は、大型犬サイズに見えるがまだ距離がありまだまだデカくなる模様。


鑑定先生!


「ジャイアントデスビー」

「集団行動」「致死毒」「加速」


「街殺しの翼」

「絶滅の粉」「吸血」「加速」


デカイ蜂と物騒な名前の蝶々だった。

また、俺だけピンチのやつだ。

ゴーレムチームに毒は効かない…。


その間も「加速」でぐんぐん近づく蜂と蝶々


「打ち落とすぞ!!」


と、叫びながら久しぶりに使いう火魔法のファイアアローを打ち出す。


キッド君が「封入の矢」で狙い打ちし、ミレディさんもアイテムボックスから鋼の弓(俺は斧に絞ったので他の武器はミレディさん管理)を取り出し応戦

キバさんは、ウォーターカッターで遠距離から攻撃している。

なかなか倒れない虫達から離れる為にシルバーさんが俺を乗せて上空へ


キッド君の封入の矢が相手の眉間にきまり、パッシュん と消えた。


俺はサーチをかけたが赤い点はもう無かった。

まさか、入ってすぐにあんなボス並の大怪獣と戦うとは思って無かった。

裏をかかれた気分だ。


うーむ、ダンジョンは奥が深いな。

今後どんな意表を突く仕掛けがあるか分からない、改めて気を引き締めて先に進んだ。


サーチしてから、キバさんやキッド君の不意打ち、空を飛ぶ敵にペガサスナイトかな?と思うくらい様になっているシルバーさんとミレディさんペアが奮闘してくれる。

みんなのレベルも

ミレディさん 136

キッド君 104

キバさん 95

シルバーさん 76

と着実に強くなっている。


ミレディさんに「経験の指輪」をシルバーさんに渡してくれと頼んだら、


「マスター。左手の薬指が寂しいデス。

愛の証が無くなって力がでないよぉ~。

新しい顔、ではなく指輪を希望しマス!」


俺は、65階層下のセーフティーエリアで、「それいけ!な、空飛ぶパン」のアニメを見せなければ良かった。

と後悔しながら、ミスリルとミスリル金で、洒落た指輪を作りミレディさんに渡すとまた、「ちゅっ」と声に出すタイプの ほっぺにチュウ をもらった。


虫階層を抜けて、66階層に入る。

先程の事があるのでサーチをかける、草原の階層にデカイ穴が有り、穴の側に二匹のデカい蟻がいるだけだった。


鑑定

「門番じゃいアント レベル 90」

「警戒」「警報」「誘導」


あからさまに戦闘要員ではないスキル

草むら隠れて作戦を練る


出入りは一ヶ所で、変な名前のデカい蟻がいる。

前は、5階層ぶち抜きのボス部屋だったから多分ここは、5階層まるごとボス付のモンスターハウスだな。


穴蔵に入って5階層分戦い続けるのは正直しんどい


う~んと悩んで、会議の結果作戦が決まる。


キッド君とキバさん組が片方を撃破

もう一方はミレディさんとシルバーさんチームが大騒ぎして仲間を呼んでから撃破。


俺は、巣の出入口より倍くらいデカイ濾過ポイを持続時間6時間に設定


濾過膜A 指定枠1 「魔石」

濾過膜B 指定枠2 「スキル」「MP」

パッケージ あり


の濾過ポイを作成し濾過膜Aを下にして重ねて置いておく


念の為に、邪魔にならない所に、土魔法の「ストーンフォール」で岩をだしてアイテムボックスにしまい、濾過ポイの縁の上にアイテムボックスからそっと置くと「じゃいアントほいほい」の完成である。


ミレディさんたちが門番をいい感じで泣かしてから討伐したみたいで、巣の中からガサガサ聞こえては、


パッシュん


の繰り返しである。

暇になったゴーレムチームは濾過ポイの側で武器を持って待機はしているが、記憶の水晶で映画を観ている。


俺は、マイス様の著者を読んで知識を広げている。


尻の下の巣は多分パニックだろう。

迎撃に出た兵隊達が次々と魔石になり落ちて来るのだから…。


暇潰しで見ていたが、マイス様の本に面白い物が載っていた。

「魔石誘爆印」

「一つの魔石にこの印を刻めば周りの魔石も誘爆を起こす。

爆発的威力があるが、誤爆の危険を避けるため、個別に保管が望ましい。」


俺は、オリハルコンの彫刻刀をだして、暇潰しに「誘爆の魔石」を作成した。


かれこれ五時間、パッシュん 音も止み静かに成った。


映画を観終わったゴーレムチームを集めて作戦の仕上げだ、

ミレディさんとキバさんとキッド君は一度上り階段迄退避、

俺が濾過ポイを外したら、シルバーさんが「誘爆の魔石」に魔力を流して巣の中に投下俺を乗せて退避の手順だ。


では、開始。

カードでパンパンの濾過ポイの上の方を外しカードを回収、アイテムボックスに仕舞ったら濾過ポイを消す。

シルバーさんが咥えた「誘爆の魔石」に魔力を流す。

その間にシルバーさんの鞍に跨がる俺、


コンコロコンと「誘爆の魔石」を落とし走り出すシルバーさん。


退避し振り向くが何も起こらない。


「あれ?失敗かな。」

と呟いたとたんに、


地響きがなり巣穴の方から火柱が立つ。

遅れて爆発音と熱風が俺達を襲う。


シルバーさんが、自分の右足の指輪(馬等の偶蹄目は一本指で立っているから足首っぽいのが指先)を見つめながら。


「主よ、神器とは凄いですな。」


と、鳴り止まないお知らせに驚いていた。




読んでいただき有り難うございます。

ブックマークや

評価・感想を頂けたら嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

どうかヨロシクお願いします。


次回、 ありがとう を お楽しみに。


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