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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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賑やかに行こう

ブックマーク が増えるとは喜び、減ると泣きたくなる今日この頃です。



最初のメインダンジョンも後半にはいり、

敵も罠も手強くなるなか、

頑張るアルド君をどうぞ。



さあ、最初ダンジョンのいよいよ後半戦に突入し、あと5つ手付かずのメインダンジョンが残っていますが、いまは考えない事にした、アルドです。


五十一階層は迷路のフロアでした。

各種サーチをしてから探索スタートです。


このフロアに宝箱が2つとオリハルコンやアダマンタイトがとれる採掘ポイントが数ヶ所あった。

索敵担当はキバに乗っているキッド君、

迎撃はミレディさんが担当

俺は、シルバーさんの上でマップスキルで道案内と後ろの警戒をしている。


凄い楽です。

出来るチームメイトと念話スキル


「突き当たりの右に二体います。」

とキッド君の念話がはいれば、


「右デスね、行きます。」

とミレディさんが走り出す。


「いつでも加勢に入れるよぉ~」

と、キバが、あの精悍な顔からは想像出来ないユルユル犬がこたえる。


無口なシルバーさんが「ウム!」とだけ答える。


みたいな感じである。


なぜ、本日ミレディさんが迎撃担当かというと、

出発前、もう加護が発動しなくなった指輪をミレディさんに


「つけて。」


と渡したら、「これが、噂に聞く婚約者に渡す指輪デス…か?」と盛大な勘違いをし「不束者デスが…」とモジモジだす。


誰に教えられたんだか?

と頭を抱えてたら。


「女将さん達デスよ?」と

念話スキルのオン・オフわい!?

と思いながら彼女を見ると、


ミレディさんは「あちゃー。」みたいな仕草でコツんとゲンコツを頭に乗せる。


ドドル工房の女性陣は要らぬことばかりをミレディさんに吹き込む。


料理をしながら俺の事を「アナタ」と呼び、「お食事にします?それとも…」などと、


まぁ、殺伐としたダンジョン生活の良い気分転換になる茶番劇なのだが…。


まぁ、そんな事がありミレディさんがレベル100以上を目指して奮闘中です。


順調に進み宝箱回収や採掘を済ませ、やって来た五十五階層に久しぶりの「宝箱付きのモンスターハウス」があった。


会議するまでもなく


「行く!」


とゴーレムチームが騒ぐ、

特にミレディさんがヤル気満々だ。


迷路の突き当たりのドアをあけると体育館くらいの砂場にでた。

全員が砂場に入ると入り口が消えた。

どちらか全滅するまで方式が採用されているらしい。

砂の中から無数の腕が!


プレミア演出みたいだなぁと呆けていると、


全身砂の細身の人?が出てきた。


鑑定


「サンドマン レベル75」

「 HP 1,800 / MP 1,200」

「目潰し」「生き埋め」「魔力吸収」


陰湿なスキルだ。


と思っていたらサンドマンが物凄い量の砂を投げてきた。


「うわぁー!目、目がぁ!!」


どこかの大佐のようなセリフを叫び、俺が騒いでいると、


「マスター大丈夫デスか?」


とミレディが念話で心配してくる。


「皆は大丈夫か?」


と俺が聞くと、「なにが?」みたいな反応…。


そうか眼球システムは俺だけだ。

久しぶりの水生成で目を洗い、ようやく周りが見えてきた。


ワラワラと集まるサンドマンにミレディが切り込み水龍撃を放つ、直撃したサンドマンはパッシュんとなるが、周りの奴らは水龍撃の水しぶきで湿気て動きが鈍くなる。

するとそこをシルバーは踏みつけ、キッド君は弓で狙い打つ、だが、サンドマンは砂に溶け込みなかなか手こずっている様子。

そんななか、キバはウォーターカッターでサンドマンをバッタバッタと切り裂いている。


俺も負けてはいられない。

濾過スキルで、

1メートル・1時間

濾過膜A 「魔石」

濾過膜B 「魔力吸収スキル」「MP」

パッケージ あり

の濾過ポイを作成し、サンドマンに挑む。なぜ魔力吸収スキルのみかというと、要らないでしょ?目潰しと生き埋め。


サンドマンに虫取りの容量で濾過ポイをかぶせるが、パッシュんしない。

下の砂に溶け込む様だ。


それならと、斧を取り出しサンドマンの足首目掛け斧を振り抜く。

足を切られサラァ~っと砂になり地面に逃げようとする塊を着地前に濾過ポイでスマッシュする。


パッシュん


やった。

この方法で5匹程倒したが、また目潰しを食らい悶えているところ「生き埋めスキル」で、首まですっぽり埋められて離脱


ミレディさん達が完全勝利するまで、目も洗えず涙を流していました。


役に立たなくてごめんね。


埋まってる俺をキバさんとキッド君が掘り掘りしてくれました。


はぁ、情けない。

穴が有ったら入りたいよ…。


「マスターは、さっまで入っていたのデス。」


ミレディさん!

念話スキル切る気ないよね?


砂まみれで三角座りの俺の肩をシルバーさんが無言でトントンと前足で軽く叩き宝箱へと歩いて行った。


サンキューなシルバーさん…。


「ご主じぃ~ん、箱あけよぉうよぉ。」

とキバが宝箱の周りを回っている。


どれどれ、と重い腰を上げて宝箱に向かった。


皆が注目する中、鑑定先生!出番です。


「ダンジョンの宝箱」

「毒ガスの罠」

「鍵不要」


トラップ宝箱でした。


俺が「毒ガスの罠の宝箱だ!」と告げるとミレディさんは


「そうデスか。」と言って普通に開けた。


「え、えぇ!毒ガスだよ」


もくもくとガスが立ち込める中、


「はい、ガスデスね。」(ミレディ)

「凄い勢いですね。」(キッド)

「緑色だのぅ」(シルバー)

「ひゃはは、プッシュ~。」(キバ)


それぞれが呑気な反応だった。

ゴーレムに毒ガスは効かないのね…。


もう、俺自信失くしちゃうよ。


宝箱の中身は「ダンジョンの宝箱の鍵」でした。



読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


誤字の報告もお待ちしております。


皆様の声で、

頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、贈り物と拾い物 を お楽しみに。


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